「同性愛」二つの見解 聖書解釈をめぐる対論

  • 「同性愛」二つの見解 聖書解釈をめぐる対論

現代の最も差し迫った倫理的課題に教会はどう応えるのか。
「同性婚」をめぐり肯定派と伝統派の神学者・聖書学者らが、それぞれの聖書解釈に基づき真摯に対話する。
聖書が何を意味しているのかを神学的に見極め、冷静に考えるための基礎資料。

現代の最も倫理的な課題に教会はどう応えるのか?
神が創造された「男と女」をどう読むか…。
「同性婚」に向き合う肯定派と伝統派の論点。
異論を尊重しあい冷静な対話をするための基礎資料。
同性愛は、今日の教会が直面している最も差し迫った倫理的課題の一つです。
それは人間の根幹に関わり、現実の人々の心と人間性に触れるものです。
もはや「聖書はこう言っている」ではなく、聖書が何を意味しているのかを見極めなければなりません。
本書では、同性愛や同性婚に関して、肯定的/伝統的立場から探求している2人の神学者と2人の聖書学者が、それぞれの聖書解釈から寄稿し、他の3人が応答しています。
みな聖書の権威を堅く信じる福音主義者です。
両者は意見が対立しながらも、互いに敬意を払い、各自の見解について率直な対話を交わします。教会が避けて通れないこの問題に、冷静に向き合うための示唆が、ここにあります。


[本書序文の要約]  現代の宗教的・政治的対話において、同性愛ほど激しい論争を呼び、混乱を招き、議論されているトピックはありません。今日の教会が直面している最も差し迫った倫理的課題の一つです。同性愛は人間の根幹に関わってきます。聖書箇所や教義、人間の本質や結婚、ジェンダー、セクシュアリティに関連する聖書的・神学的テーマなど…同性愛についての包括的な理解を得るためには、聖書の古代近東やギリシャ・ローマ時代の文脈を掘り下げ、ユダヤ教や初期キリスト教における同性関係についての視点を研究し、心理学、社会学、生物学における最近の研究を参照する必要があります。 本書の寄稿者たちはみな、聖書学、神学、そしてセクシュアリティとジェンダーに関する分野で熟達した学者たちです。しかしこれらの執筆者は、現実の人々(つまり単なる問題ではない、生身の人間であるゲイやレズビアンの人たち)の人生から離れたところにそびえ立つ象牙の塔の一室で、このテーマを研究したわけではありません。  同性愛についての論争はこれまで多くなされてきましたが、『二つの視点(カウンターポインツ)』シリーズのこの巻は、この議論に新鮮な視点をもたらすいくつかの特徴を備えています。  第一に、本書は福音主義キリスト教の出版社からこのテーマについて異なる立場の対話を収めた初めての本です。つい最近まで、福音主義における同性愛についての見解はただ一つ、いわゆる非肯定的な見解しかありませんでした。保守派には受け入れ難いあるいは単に同意できないかもしれませんが、聖書を信じ、福音を宣べ伝え、正真正銘の福音主義者でありながらも、肯定的見解を探求している人々、あるいは肯定的見解を全面的に受け入れている人たちが増えているのが現実です。もはや「聖書はこう言っている」で済ますことはできないのです。私たちは今、聖書が何を意味しているのかを見極めるという、たいへんな作業をしなければなりません。  第二に、キリスト教と同性愛についての議論は、これまで聖書釈義の独壇場でした。私は、聖書学者として、聖書釈義こそ議論を始めるべき場だと信じています。本書の寄稿者はみな、聖書の権威を堅く信じています。ただ、これまでこの議論では、歴史神学や組織神学にはあまり注意が払われてきませんでした。各章では、神学と聖書学の両方のアプローチが用いられています。本書は「二つの視点」を取り上げるものですが、各視点につき神学者一人と聖書学者一人が、それぞれのアプローチから論考を展開しその立場を擁護します。私たちは神学と聖書を対話の場に同席させ、同性間のセクシュアリティに対する両者の見解について、誠実な会話を交わします。  第三に、本書は同性愛をめぐる従来の白熱した、非常に不愉快な議論とはおおいに異なる論調で展開されています。倫理的、神学的に重要な事柄で意見が対立しながらも、互いを一人の人間として尊重し合う姿勢を保っている人々の対話に、初めて触れる読者もいるでしょう。人々が落ち着いて、互いの話に真摯に耳を傾けるときにこそ、建設的な対話が可能になるのです。(プレストン・M・スプリンクル)

著者:ウィリアム・ローダー、メーガン・K・デフランザ、ウェスレー・ヒル、スティーブン・R・ホームズ
訳者:大頭眞一、岡谷和作、久保木聡、西原智彦、水谷潔
翻訳監修:中村佐知、藤本満
翻訳コンサルタント:藤橋仰

発行日: 2025年04月20日
ページ数:288頁
判型:A5判
発行:いのちのことば社

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2,860円(本体2,600円、税260円)

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