キリスト教霊性思想史
キリスト教信仰の中核に位置し、宗教の根本をなす「霊性」とは何か。
「霊・魂・身体」の人間学的三分法を基礎にして、ギリシア思想から現代まで、2 千年間の霊性思想の展開を辿る。
終章では、現代人が直面する精神的危機の 由来を明らかにし、世俗化時代における霊性復権の道を問う。
[目次]
序章 キリスト教霊性の一般的な特徴とその形態
1 ギリシア人の知恵と精神活動
2 聖書の霊性思想とフィロン
3 オリゲネス、ニュッサのグレゴリオス、東方教会の霊性
4 アウグスティヌスとディオニュシオス・アレオパギテース
5 ベルナール、ヒルデガルト、フランチェスコ
6 トマス・アクィナスとボナヴェントゥラ
7 ベギン運動とダンテ
8 ドイツ神秘主義の霊性運動の展開
9 「新しい敬虔」運動とエラスムス
10 ルター、霊性主義者たち、カルヴァン
11 イグナティウス、テレサ、十字架のヨハネ
12 ヴァイゲル、ベーメ、パスカル
13 バニヤンとバクスター
14 シュペーナー、エーティンガー、テルステーゲン
15 レッシングとカント
16 シュライアマッハーとキルケゴール
17 ウェスレーとニューマン
18 シェーラーとプレスナー
19 現代のキリスト教における霊性思想
終章 霊性機能の現象と世俗化の問題
著者:金子晴勇
出版:教文館
キリスト教霊性思想史