ニューセンチュリー聖書注解 雅歌
男女が情熱的な愛を歌い上げている詩ともとれる雅歌は、なぜ正典に成り得たのか。ユダヤ教やキリスト教の注解者はいかにその書を解釈してきたのだろうか。
エジプトの恋愛詩との関係性や、ヘブライ語の原文の単語・フレーズに着目しつつ、テキストを詳細に解き明かす。
【目次】
刊行のことば/序文/凡例
緒 論
A. 正典としての位置、寓意的解釈、起源
B. 豊穣神崇拝との距離
C. 文学的構成
D. 著者と年代
E. 本文の内容による区分
注 解
表題(1:1)
恋人を慕うおとめ(1:2–4)
おとめの困惑(1:5–8)
称え合いの言葉(1:9–17)
高まる称揚(2:1–7)
格子の外の恋人(2:8–17)
心地好い夢(3:1–5)
王家の婚姻?(3:6–11)
恋人を称える言葉(4:1–7)
愛の喜びへの出立(4:8–5:1)
夜に恋人を呼び求める(5:2–8)
つなぎの節(5:9)
恋人を称える言葉(5:10–16)
つなぎの節(6:1–3)
短い称揚(6:4–7)
かけがえのないおとめ(6:8–10)
つなぎの節(6:11–13〔7:1〕)
おとめへの第二回目の称揚(7:1〔2〕–5〔6〕)
断片的な称揚の詩(7:6〔7〕–9〔10〕)
野に出でる恋人たち(7:10〔11〕–13〔14〕)
母の家へ帰る(8:1–4)
一つあるいは二つの挿入断片?(8:5)
愛の力(8:6–7)
親しみを込めた軽口(8:8–10)
二つのぶどう畑(8:11–12)
結び―誘い(8:13–14)
主要文献/あとがき/事項索引・著者名索引/訳者あとがき
ジョン・G.スネイス:著
竹内 裕:訳
A5判 上製 216ページ
出版:日本キリスト教団出版
ニューセンチュリー聖書注解 雅歌