それでも神はいる

  • それでも神はいる
いかなる哀しみのなかでも人生を肯定し続けた遠藤文学に、これほど心寄せた文芸批評はかつて出遭ったことがない(加藤宗哉)

▼悪のむこうにあるもの―。

私は「悪」の問題は遠藤文学の根幹をなす問題であると考えている。
それは遠藤が初期評論から一貫して取り組んできたものであり、一本の糸のようにどの作品にも綴られている。
「悪」の問題はまだ課題も多く、この問題への取り組みは、はじまったばかりだと認識している。一歩一歩進んでいきたいと思う。(あとがきより)

『沈黙』で世界的に知られる遠藤周作(1923-1996)が没してまもなく20年となる。
20代から「人間に潜む悪」に多大な関心を寄せ、それは晩年まで変わることがなかった。
「遠藤周作の悪」を取り上げたはじめての遠藤周作論。

著者:遠藤周作
出版:慶応義塾大学出版会

それでも神はいる

1,980円(本体1,800円、税180円)

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