キリスト教とは何か1 復活の秘義をめぐって
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1991年〜2008年までNPO法人「芝の会」で毎月話された講話集の第一巻。「キリスト教とは何か」、ひとことで言えば、「生きることにある」という著者のことばどおり、自身の幅広い体験をとおして、あるいは時代を象徴する社会や日常ぶつかるさまざまな出来事を取り上げ、キリストの福音の光のもとで、いかに生きるかを語っている。
第一章 運命について
1. 運命の不公平
2. 自由の選択
3. 現実の中での花の香り
4. マリアの運命に対する態度
5. 宗教の根にある共通点
第二章 赤い人の手紙(一八五四年)
1. はじめに
2. シャトル酋長のアメリカ大統領への手紙
3. 酋長の高潔な心の思い
4. すべての文化は互いに学び合うべきもの
5. イエスの賛歌
6. 苦しみの中で神の愛が分かる
第三章 マザー・テレサに学ぶ
1. はじめに
2. マザー・テレサとの出会い
3. カトリック丸出しの講話
4. 誰からも必要とされていない孤独
5. マザーの二つの聖体拝領
第四章 キリスト教徒(クリスチャン)とは―挫折の光
1. 生活のよりどころ
2. 超越境への突破
3. 新興宗教を求めるのは
4. 挫折の夜
5. 受け皿を清める
6. 癒やしは主のたまもの
第五章 かかわりの道―自立性と依存性をめぐって
1. 栄光と悲惨
2. 無私の奉仕
3. 言うべき時を待つ
4. お金と白墨の家庭
5. 自分が立っているところを見極める
6. 神の計りがたい神秘にゆだねる
第六章 時の幅の恵み―復活の秘儀をめぐって
1. 空の墓の中で
2. 沈黙のひととき
3. 神遠し、人遠し
4. 平凡な日常の責務への献身
5. 徒労の杯
第七章 希望の根拠―昇天と聖霊降臨の間
1. 別離でありながら出会いである
2. 聖霊はうめきをとおして教えてくださる
3. 聖霊降臨とは
4. 「三界に家なし」の少年たちの受け入れ
5. 巷の雑踏のど真ん中で聖霊の声を聞く
あとがき
著者紹介:粕谷甲一(かすや こういち)
東京教区司祭。1923年インド、コルカタ市に生まれる。1944年受洗。1950年東京カトリック神学院入学。1951年インスブルックに留学。1957年スイスにて叙階。1959年帰国。アリの町教会で司牧。1961年真生会館館長。カトリック学生連盟指導司祭。1967〜1982年青年海外協力隊勤務。1995年〜NPO法人「芝の会」理事長。2011年2月帰天。
著者:粕谷甲一
出版:女子パウロ会
キリスト教とは何か1 復活の秘義をめぐって