薔薇の祈り ルワンダ虐殺、ロザリオの祈りに救われて
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ルワンダ大虐殺のさなか、小さなトイレに身を潜めた若い女性の命綱となったのは、ロザリオの祈りだった。ロザリオの神秘を深く黙想した著者は、憎しみからゆるしへと開かれていく……。
連珠は著者にとって、まさに命綱だった。わたしたちが、このときの彼女ほど肉体的、精神的に追いつめられることはめったにないだろうが、病気で弱っているとき、あるいは精神的に闇に包まれていると感じるとき、ロザリオをひと粒ずつ繰るという、わずかではあるが具体的な行動をとおして、生きる気力を取り戻していけたら、と願う。(「訳者あとがき」より)
プロローグ 天を地に引き寄せる
第I章 ロザリオとともに育つ
初めてのロザリオ
伝統の中のロザリオ
基本となること
ロザリオの試験
約束、そして約束
途上、ロザリオとともに
励ましを得て
ロザリオを抱いて隠れ場所へ
導入の祈り
第II章 喜びの神秘(月曜日と土曜日の祈り)
第1の黙想 お告げ
第2の黙想 ご訪問
第3の黙想 ご降誕
第4の黙想 ご奉献
第5の黙想 神殿での少年イエス
第III章 光の神秘(木曜日の祈り)
光の神秘について
第1の黙想 イエス、ヨルダン川で洗礼を受ける
第2の黙想 イエス、カナの婚礼で最初のしるしを行う
第3の黙想 イエス、神の国の到来を告げ、人々を回心に招く
第4の黙想 イエス、タボル山で栄光の姿を現す
第5の黙想 イエス、最後の晩餐で聖体の秘跡を制定する
第IV章 苦しみの秘跡(火曜日と金曜日の祈り)
第1の黙想 ゲツセマネでの祈り
第2の黙想 むち打ち
第3の黙想 いばらの冠
第4の黙想 十字架の道
第5の黙想 イエスの死
第V章 栄えの神秘(水曜日と日曜日の祈り)
第1の黙想 イエスの復活
第2の黙想 ご昇天
第3の黙想 聖霊降臨
第4の黙想 聖母の被昇天
第5の黙想 天の女王
エピローグ 奇跡の日々
著者:イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン
訳者:原田葉子
四六判 並製
出版:女子パウロ会
<紹介>
著者:イマキュレー・イリバギザ(Immaculee Ilibagiza)
ルワンダで生まれ、ルワンダ国立大学で電子機械工学を学ぶ。
1994年の大虐殺で、家族のほとんどを失う。その4年後、アメリカに移住し、ニューヨークの国連本部で働く。現在は、講演者、著述家として活躍。2007年に、〈『生かされて』募金〉(Left to Tell Charitable Fund)を設立し、ルワンダの孤児たちを支援している。同年、和解と平和のためのマハトマ・ガンディー国際賞を受賞。ノートルダム大学とセント・ジョーンズ大学から名誉博士号を授与される。著書にスティーヴ・アーウィンとの共著『生かされて』(PHP研究所)『ゆるしへの道』(女子パウロ会)、『キベホの聖母』などいがある。公式サイト www.immaculee.com
著者:スティーヴ・アーウィン(Steve Erwin)
トロント生まれの作家兼ジャーナリストであり、受賞歴もある。カナダ放送協会の外国特派員も務めていた。上記の著作以外に、ダン・カロとの共著『そして生かされた僕にできた、たった1つのこと』(ダイヤモンド社)がある。
訳者:原田葉子(はらだ ようこ)
上智大学外国語学部を卒業。東京芸術大学大学院美術研究科で美学を専攻し、現在、宇都宮大学、東京工芸大学で非常勤講師をつとめる。
訳書に『イエスと出会う―福音書を読む―』(教文館)『うつを越えて』、『暴力とゆるし』、『裸足の老修道女シスター・エマニュエル』、『ゆるしへの道』(女子パウロ会)がある。
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