図解 聖書理解の基本
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聖書は、他の書籍とは違い、聖書がどのような性格を持ったものであると理解したならば、聖書全体の主旨を捉えることができるのか〔聖書論知識断片〕、聖書の記述内容と私たちの実社会や信仰生活の中に具体的に現れている事物との間にどのような結びつきがあるのか〔聖書における「意味」と「形」〕、聖書の記述内容や譬話をどのように解 釈したならば、その真意を捉えることができるのか〔聖書解釈法としてのクワドリガ〕、 〔譬の目的と解釈〕、聖書に使われている特殊な用語は、どのような意味があるとして読めば、聖書を正しく理解できるのか〔律法、奇跡、しるし、真理、啓示〕、良く出る質問であるが、神の前によしと認められるために信仰と行いをどのように調和させたらよいのか〔信仰による義認か行為による義認か〕、イエス・キリストの生涯の全体像と個々の事件の意味を知っておきたい〔キリストの生涯の主要点〕。 これらの課題や質問に答えたいと、本書は執筆されている。
<内容紹介>
「聖書と啓示」解説骨子 1. 啓示の語義と概念 1.1 啓示の語義 1) 定義;啓示とは、 a)超越的存在である神が、救いを与え交わりを樹立することを目的に、自ら人間に向かって、1その存在と本質を示し、2計画と意志を明らかにし、3力と栄光を表わすこと。 (ロマ十六25,26、申命二九29、IIコリ四6、ヘブ゛一1-2) b)神ご自身についての存在、性質、計画、意志、知識を、言葉と行為において、人間に明らかにする神の自己開示。※ 3;p.384。 c)人に隠されている神についての事柄の、神による自己伝達、自己顕示。※3;p384。 2)言語;(ギ)アポカリュプトー(マタ十一25、ガラ一16)、(ギ)ファネロー(ヨハ二11、ロマ一18-19)。 語意;「覆いを取り除く」、「明らかにする」、「示す」、「知らせる」。※ 4;p.423。 1.2 啓示の概念 1)聖書冒頭に、「はじめに神は天と地とを創造された」(創一1)とあるように、聖書の神は、最初に事を始めるのは常に主権的先制活動をする神であって、啓示はこれを示している。 2)啓示は、人間の探究による発見ではなく、人間の力による洞察看破でもなく、人間に内在していることの想起でもない。神みずからが先に人間を訪ね求め、ご自身を開示されることである。 --イーグレープ
<著者>
お茶の水聖書学院 理事・講師 イーグレープ聖書人生塾 講師 1943 年 誕生(東京都江東区) 65 年 受洗(日本ホーリネス教団、立川教会) 66 年 芝浦工業大学 電子工学科卒業 78 年 一級生産士取得 83 ~ 84 年 上野ホーリネス教会責任役員 84 ~ 85 年 JIS 電子回路部品用語専門委員 84 ~ 85 年 久喜キリスト教会開拓委員会 委員長 95 ~ 96 年 電子材料国際整合化委員 IEC(電気電子世界標準規格)60539 サーミスタ規格の改正日本提案代表〔独、ドレスデン〕 96 ~ 97 年 (株)岩手芝浦電子 代表取締役社長 97 ~ 98 年 (株)上海芝浦電子 總経理(取締役社長) 99 年 ISO 9001 品質システム審査員補資格取得 2006 年 お茶の水聖書学院 聖書本科卒業 08 ~ 11 年 日本ホーリネス教団 信徒代議員 著書 『天命に立つ』(日本ホーリネス教団 久喜キリスト教会宣教出版委員会) 『知慧に生きる』(日本ホーリネス教団出版局) 『聖潔の探究』(日本ホーリネス教団出版局) 『愛の完全』(日本ホーリネス教団出版局) 『満たされた生涯』(日本ホーリネス教団、東宣社) 『死と神の国』(イーグレープ) 『クリスチャン人生 瞑想録』(イーグレープ) 『快老をいく』(イーグレープ) 『図解 キリスト教信仰の基礎知識』(イーグレープ) 共著『やさしいセンサー技術』(工業調査会)
著者:中島 總一郎
出版:イーグレープ
B6判 592頁
図解 聖書理解の基本