ピレモンへの手紙講録
ローマの獄中にあるパウロのもとで回心・新生した逃亡奴隷のオネシモを、海の彼方の旧主人であるコロサイ在住のピレモンのもとへ送り返す推薦状・依頼状・保証書である本書簡。個人に宛てたこの手紙がどうして新約聖書の正典の中に収められたのかという問いも念頭に置きながら、一節一節の中に練り込まれたパウロの思いを明らかにしていく。
日本人の心にぴったり語りかけるメッセージ。
【目次】
まえがき
一 ピレモンへの手紙──新約聖書の真珠
二 窮鳥ふところに
三 異邦の老囚として
四 天にイエス、地に友
五 粒選りの一家
六 特愛の祝祷文
七 恵みと平安こそ
八 雄飛する祈り
九 天に吹き抜けて
一〇 琴瑟相和して
一一 知らせ合いの効用
一二 信仰が生きて働く
一三 聖徒の一体感で
一四 かみしも脱いで
一五 白頭掻けば
一六 獄中難産の老い子
一七 クリスチャンの師資相承
一八 牧師の心は花園でも
一九 名実相伴って
二〇 彼は私の心そのもの
二一 泥棒奴隷が名代に
二二 良い仲も笠を脱いで
二三 連綿のような繭に
二四 驚天動地のすすめ
二五 この一言を誠実に
二六 盗銭の肩代わり
二七 ナマナマしいサイン
二八 相身互いの仲間
二九 あえて、この私も……
三〇 一里行けと言えば二里も
三一 宿の手配を、と
三二 獄窓の勇士の面々
三三 折紙つきのエパフラス心
三四 曲球でか直球でか
三五 どん尻にルカが
三六 主イエス・キリストの
三七 エペソの監督オネシモ……
《パウロの心遣いを読み解いてくれる書》 柴田敏彦
ピレモンへの手紙講録