ハンナの戦争
ホロコーストを生き抜いた少女ハンナは、ポーランド、ハンガリー、チェコスロバキア、オーストリア、イタリア、そしてイスラエルと旅をつづけ、生きるために戦った。感動のノンフィクション物語。
実話に基づくスリル、ユーモア、そしてロマンスあふれる青春・戦争記。「どんな暗闇にも希望の光はきっと射し込む――そのことを知ってほしい。それが本書に込めた私の願いです」〈著者あとがき〉より
アメリカ医療協会(AMA)の医師として、また国際赤十字(IRC)の人道主義医師として活躍する著者は、主人公ハンナの息子。母の証言を元に取材を加えて綴ったノンフィクション。
《あらすじ》ポーランド東部グリニャーニ村にロシア軍が進攻してきた。共産主義下で村は復興し、ユダヤ人のホフベルグ家は平穏な日々を送っていた。少女ハンナは西の大都市リヴォフの寄宿学校に通うために村を離れる。だが、ついに怖れていたナチスドイツ軍の侵攻がはじまった。恋人と別れ、村に戻った少女を迎えるのは、ナチスに加担するウクライナ義勇軍の残忍な仕打ち。やがて、すべてのユダヤ人に対して理不尽な命令が下される。それはゲットー(ユダヤ人居住区)への強制移住であった。家族と離れ、孤独の身となったハンナは、父アーロンとの約束を胸に、自由を探し求める旅に出発する。
――目次――
ホフベルグ家の人々 ヨーロッパ地図 イスラエル地図 主要な登場人物
家族 Family
初恋 First Love
悪夢 Nightmare
雷鳴 Thunder
地獄 Hell
勇気 Courage
抵抗 Resistance
復讐 Revenge
希望 Hope
秘密 Secret
告発 Betrayal
逃避 Escape
宿命 Fate
幻覚 Hallucination
解放 Liberation
旅路 Voyage
青春 Blossom
結婚 Marriage
試練 Tribulation
生命 Life
著者:ギオラ・A・プラフ
訳者:松本清貴
出版:ミルトス
ハンナの戦争