イエスの語るたとえ 今、あなたはどう生きるか
「答えではなく、問い」である至福。
福音書のイエスはたとえ話の名手であったが、その解釈をめぐっては21世紀の現代でも研究者の間で議論百出という箇所が少なくない。解答を求めるのではなく、イエスの問いの前に自らを立たせ、さまざまな可能性を愉しく探ることが「現代をどう生きるのか」の大きな原動力になる! そのナビゲーションとして最適の書。
このように解釈は色々に別れ、それぞれ説得力があるように見える一方、どれも完全には合意しがたい面があります。たとえ話の世界はファンタジーや詩の世界と同様、完全に首尾一貫して論理的に説明がつく必要はないと考えて、無理な解釈は避けつつも、いろいろなメッセージを重層的にくみ取るのもまた一つの読み方だと思います。(本文より)
【主な目次】
1「種を蒔く人」のたとえと「成長する種」のたとえ
2「ぶどう園と農夫」のたとえ
3「善いサマリア人」のたとえ
4「仲間を赦さない家来」のたとえ
5「放蕩息子」のたとえ、「見失った羊」のたとえ、「無くした銀貨」のたとえ
6「タラントン」のたとえと「ムナ」のたとえ
7「不正な管理人」のたとえ
8「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえ
9「ぶどう園の労働者」のたとえ
10「金持ちとラザロ」のたとえ
11「忠実な僕と悪い僕」のたとえ、「十人のおとめ」のたとえ、「羊と山羊」のたとえ――終末に備えて
12「宝物」と「真珠」のたとえ
13「世の光」のたとえ
判型: 新書
ページ数: 196頁
著者:本多峰子
出版:ヨベル
発行年月: 2025年10月
イエスの語るたとえ 今、あなたはどう生きるか