2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版

  • 2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版
  • 2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版
  • 2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版
  • 2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版
クリスチャン新聞「福音版」は、キリスト教入門への月刊新聞(タブロイド判)です。
 
分かりやすい聖書からのメッセージの第1面と、クリスチャンの人間ドキュメントを掲載している第4面(最終面)はカラー刷りです。



聖書のことばに聴く
 「エルサレムには、羊の門の近くに、ヘブル語でベテスダと呼ばれる池があり、…そこに、三十八年も病気にかかっている人がいた。イエスは彼が横になっているのを見て、すでに長い間そうしていることを知ると、彼に言われた。『良くなりたいか。』」 新約聖書・ヨハネの福音書5章2、5、6節

 病室のカーテンの向こうから患者の病状や事情がもれ聞こえます。「痛いよう」「なんでこうなったかな」「ヤダヤダ」という嘆きも耳に入ってきます。眠れない夜のうめき声、不安な寝言、家に帰れない寂しさ、退院する人を羨む思い……病院は人生の苦悩の縮図です。体の苦痛に加え、不条理への怒り、死の恐れがつきまといます。


連載 聖書エッセイ 私もこれで悩んでます
《5》赦し
更正教会牧師 山口紀子
 人を赦すのなんて簡単、子どもの頃はそう思っていました。しかし年齢を重ねるほどに、赦せてはいないあの言葉、この出来事があることを否定できなくなりました。人を赦すのは簡単ではありません。

連載 物語とキリスト教 深掘り・世界の名作文学
Vol.17 「ハイジ」
小松原宏子(児童文学作家・翻訳家)
 アルプスの山の上で暮らす変わり者の世捨て人・アルムじいさんのところに、五歳の孫の女の子ハイジが預けられることになりました。ハイジは大自然の中で、ヤギ飼いのペーター少年とも仲良くなって、毎日楽しく暮らします。


連載 小さな命の帰る家 
第5回 共に生きる―犠牲と時間の共有
松原宏樹(小さな命の帰る家 代表)
 えまは、染色体異常の故に、重度の身体障がいがあり、五歳になる今でも首も座らない状態です。経口摂取ができないので胃ろう増設、水頭症のためシャント手術もし、ウエスト症候群があるためてんかん発作が度々出ます。そのえまが、東京から奈良県の病院へと運ばれてきたその日の夜から、付き添い入院が始まりました。時は新型コロナの真っ最中で、県外へと働きに行く家内は付き添いが許可されず、私一人が二四時間えまのそばにつくことになりました。

連載 中動態? 心に寄りそう聖書のメッセージ 
17 どうにもできない状況
中村穣(飯能の山キリスト教会牧師)
 聖書の中に、父である神の愛を表す「放蕩(ほうとう)息子」という有名なたとえ話があります。二人息子のうち、弟息子のほうは、父親の財産を半分もらって遠くの国に行き、好き放題生きた末、全財産を使い果たします。そして、自分の不甲斐なさを感じ、「お父さんのところに行こう。そしてごめんなさいと言おう」と帰る決断をするのです。


ひとそのあしあと

がん患者と家族。被爆した父。たましいの痛みに向き合う
医師 川越 厚 さん
 三十九歳で大腸がんになり、手術ののち生還した医師、川越厚(かわごえ こう)さん。おもにがん患者の在宅ケアを行う「ホスピス パリアン」を、二〇〇〇年に東京で立ち上げ、二〇二一年に閉鎖、山梨へ移った。厚さんの父の研三さんは八十年前、三十歳のとき広島で被爆。厚さんはその二年後に生まれた被爆二世だ。直接聞くことがほとんどなかった父の被爆体験を知るため、そして後世に残すため、五回の広島の旅から、『ヒロシマ遡上の旅 父に捧げるレクイエム』(本の泉社)を上梓した。

いのちのことば社

2025年8月号 クリスチャン新聞 福音版

33円(本体30円、税3円)

購入数

カテゴリーで選ぶ

モバイルショップ