イエスへの祈り
主イエス・キリスト、神の子よ、
私を憐れんでください
この究極的に短い祈りは、東方教会で長く用いられてきた射祷である。本書は、この祈りの歴史、その豊かな神学的意味、そして祈りの実践方法を懇切に解説する。
真実の祈りが現代人から失われつつある今、この短い祈りが私たちに教えるものは大きい。
【目次より】
1 「イエスへの祈り」とは何か
2 四つの「成分」
3 どこにいてもキリストを見出す――イエスへの祈りの実践法
4 静寂を創り出す
5 小さなせせらぎ
6 私たちを助ける三つのこと
7 霊の祈り
8 三位一体とイエスへの祈り
9 サクラメントとイエスへの祈り
10 とりなしとイエスへの祈り
11 静寂によって行動する
12 家に帰る
【著者】Bishop Kalistos Wareは正教会の神学者。1934年イギリスで国教会の家庭に生まれたが17歳で正教会の礼拝に感動し、58年に改宗。オクスフォードで古典と神学を学ぶ。66年司祭に叙階。母校で教鞭をとる一方、ディオクレアの府主教になるなど教会の要職を歴任。他に邦訳『正教の道』(松島雄一訳、新教出版社)がある。2022年没。
【訳者】やなぎだ・ひろお氏は1967年生まれ。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科(倫理学)で学ぶ。東京神学大学大学院修士課程修了。聖学院大学アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在聖学院大学人文学部教授。訳書 マクグラス『歴史のイエスと信仰のキリスト』、ラインホールド・ニーバー『人間の運命』『人間の本性』、ガントン『キリスト教信仰』ほか。
サイズ:小B6 130ページ
出版社: 新教出版社
発売/発行年月: 2025年6月
イエスへの祈り