増補改訂版 新約聖書の本文研究 伝達・改悪・回復

  • 増補改訂版 新約聖書の本文研究 伝達・改悪・回復
新約聖書の本文研究について概観できる入門書、原著第4版より訳出。

私たちが手にする新約聖書の本文は、どのようにして現在の形となったのか。本文の元となる膨大な写本の種類やその作成について、そして、新約聖書の本文批評の歴史とそのなかで生じた〝改悪〟等を丁寧に解き明かす。新約本文学の最新の知識を得ることができる一冊。

第一部 新約聖書本文批評のための資料
第1章 古代における書物の製作
Ⅰ 古代における書物の材料
Ⅱ 古代における書物の形態
Ⅲ 古代における写字生とその製作物
〈補遺〉写本の奥付について
Ⅳ 新約聖書写本における「読者のための補助」
Ⅴ 新約聖書のギリシア語写本の統計

第2章 新約聖書本文の主要な証言
Ⅰ 新約聖書のギリシア語写本
Ⅱ 新約聖書の古代語訳
Ⅲ 教父の引用

第二部 ギリシア語聖書の印刷本における新約聖書本文批評の歴史
第3章 本文批評以前の時代:「公認本文」の起源と普及
Ⅰ ヒメネスとエラスムスからエルセフィルまで
Ⅱ 異読の収集

第4章 近代的批評の時代:グリースバッハから今日まで
Ⅰ 新約聖書の科学的本文批評の始まり
Ⅱ 「公認本文」の放棄

第三部 本文批評の適用
第5章 学問分野としての本文批評の始まり

第6章 現代における本文批評の方法
Ⅰ 本文批評の古典学的な方法
Ⅱ 古典学的本文批評に対する反応
Ⅲ 地方本文と古代の編集:バーネット・ヒルマン・ストリーター
Ⅳ 本文批評の新たな方法論
Ⅴ 推測的訂正
Ⅵ 写本間の系統関係を決定する方法
Ⅶ 新約聖書本文批評におけるコンピュータの使用
Ⅷ 進行中の重要なプロジェクト

第7章 新約聖書の本文伝達における誤りの諸原因 
Ⅰ 無意識の変更 
Ⅱ 意識的な変更 

第8章 新約聖書本文の伝達史
Ⅰ 原文を確定することの複雑さ 
Ⅱ 初期キリスト教文学の伝播 
Ⅲ 新約聖書の本文型の起こりと発展 
Ⅳ 初期キリスト教の社会史に対する本文情報の利用 

第9章 新約聖書本文批評の実際 
Ⅰ 異読評価のための基本的基準
Ⅱ 異読評価の手順
Ⅲ 本文批評による分析

【訳者補遺】原著刊行以後の新約聖書本文学の動向
訳者あとがき(前川 裕)

[推薦のことば]
私たちが読んでいる新約聖書に「原本」が存在しないという事実はどれだけ意識されているでしょうか。オリジナルは失われ、聖書本文は手書き写本によって伝えられましたが、写しが繰り返される中で、本文にはさまざまな改変が加わり、膨大な数の「異本」が生まれました。その歴史をさかのぼって、オリジナルに少しでも近づこうとする努力は今もなお続いており、本書はその内容を詳しく解説しています。今回翻訳されたこの原著第4版には、デジタル時代の新しい研究も紹介されていますから、旧版をお持ちの方も、本書で情報をアップデートするのがお勧めです。原著以降の動向は「訳者補遺」で解説されていますので、本書は文字通りの「最新情報」です。
辻 学(広島大学大学院人間社会科学研究科教授、学校法人啓明学院院長)


B.M.メツガー 著
B.D.アーマン 著
橋本 滋男 訳
前川 裕 訳

出版年月日 2025/03/25
ISBN 9784818409774
判型・ページ数 A5・448ページ

出版:日本キリスト教団出版局

増補改訂版 新約聖書の本文研究 伝達・改悪・回復

6,600円(本体6,000円、税600円)

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