特集：危機を前にした人間――西洋中世における環境・災害・心性

　〈序文〉
危機を前にした人間――西洋中世における環境・災害・心性（小澤　実）

　〈論文〉
脆弱な主体――アウグスティヌス『神の国』における人間存在の危機（アダム・タカハシ）
アングロ・サクソン時代の危機管理――古英語のwisdom poetry を手掛かりに（唐澤一友）
紀元千年転換期におけるグローバルな終末？――ビザンツ世界と日本における10-11世紀の気候変動，天体現象，社会的・政治的動乱（ヨハネス・プライザー＝カペラー〔小澤　実訳〕）
女性と身体という危機――マーキエイトのクリスティーナ（1096頃-1155頃）を題材に（後藤里菜）
グローバル気候――13世紀半ばのインドネシア・サマラス巨大噴火とイングランド食糧危機（ブルース・M・S・キャンベル〔内川勇太訳〕）
疫病と美術――14・15世紀フランスとネーデルラントの物語表現を中心に（今井澄子）

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　論文
道化服の機能――『パルチヴァール』にみる愚の象徴（森下勇矢）

　史料紹介
16世紀ネーデルラントの神秘主義的論述『福音の真珠』（Die evangelische peerle）――作品の概要と背景，ならびに研究史（菊地　智）

　新刊紹介

　彙報
西洋中世学会第16回大会シンポジウム報告「薬を語る・薬を知る――西洋中世の薬の歴史と文化」（久木田直江）
2023年度若手セミナー報告「西洋中世学研究者のためのデジタル・ヒューマニティーズ入門」（纓田宗紀・土佐真理子・村松　綾）
2024年度若手セミナー報告（大貫俊夫・後藤里菜・古山直美・畠山　翼・富永龍太）

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西洋中世学会 編

出版年月日 2024/12/25

判型・ページ数 B5・218ページ

出版：知泉書館