福音宣教 2023年7月号
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キリストを伝えるカトリック月刊誌
巻頭特別企画
◆憲法とキリスト教 第7回 信仰者の心に培われた“権理”意識 南野 森×森島 豊×久保文彦×小林 剛
(日本の歴史を振り返り、人権意識や抵抗権はキリスト者の信仰によって培われたという否定しがたい面が指摘されています。この人権意識、抵抗権が日本でどのように為政者によって危険視され弾圧され、日本国家建設のために歪んだものとなり、その歪みが今に至る矛盾の背景となっていったのか、その様子が語られます)
フォーラム
◆これまでのシノドスの歩みとアジアシノドス体験記――「聞く」ことの大切さ 西村桃子
月間テーマ いのちを脅かす原発を廃絶するために
◆政府の原発回帰政策の問題点 松久保 肇
(政府の原発回帰政策の根本的な矛盾と問題点を、日本で最も詳しい専門家の一人が総合的に分析しています。原発は非常に高額なコストのかかる不合理かつ危険で安定性のない失敗技術であり、日本の原発メーカーも技術の維持のための海外での建設誘致にことごとく失敗しています。そしてメーカー側の資金ではその高額な費用が捻出できないため、そのために税金から出ている国家予算を投与しようとしています。これは電気代の高騰にも直接つながる非常に問題視すべき事態です)
◆原発政策大転換の愚か 内藤新吾
(今回の政策転換の政府の隠れた意図を内藤師が指摘する内容になっています。政府は脱炭素への世界の世論を隠れ蓑に、安全な耐用年数を超えた原発の危険な延長使用を目立たないよう巧妙に進め、核兵器使製造を目的とするとしか見えない燃料サイクルの計画を告発する内容となっています。今こそキリスト者は声あげるべき時です)
◆自分からはじめるエネルギー転換 木村護郎クリストフ
(ドイツの原発政策を追ってきた木村氏から、ご自身の家庭で実践している、個人の自宅の脱炭素化の例を紹介していただきました。勇気と知恵の与えられる報告です)
連 載
◆風よ! 炎よ! 私にことばを! 23 読者交流会へのお誘い 小林 剛
◆京・江戸・博多、そして巴里 18 憲法に緊急事態条項は必要か 南野 森
◆祈りがないと生きていけない 第7回 サダナ黙想の指導をしながら(2) 植栗 彌
◆使徒的書簡 Desiderio desideravi(切に願っていた)を読む
――教会活動の頂点であり源泉である典礼について 第7回
典礼におけるしるし――シンボルと典礼「文化内化」 フランコ・ソットコルノラ
◆栗田隆子と、フェミニスト神学に学んでみよう! 第7回 マルセラ・アルトハウス=リード
『下品な神学 Indecent Theorigy』を読む――聖書をクィア(ヘンダイ)として解釈すること 栗田隆子
◆イエスのたとえ――生きる希望のしるべとして 第7回 「不正な管理人」のたとえ 本多峰子
◆私とイエスとの出会い 第7回 神様との出会い 村山雅哉
◆ヘブライの言葉、イスラエルの物語 第7回 「ライオン」という謎かけ 高橋洋成
オリエンス宗教研究所 発行
福音宣教 2023年7月号