神と上帝 聖書訳語論争への新たなアプローチ
聖書翻訳の反復性
キリスト教の神を「神」と訳すか「上帝」と訳すか――。19世紀中国でついに決着がつかなかった訳語論争の本質を、その後の朝鮮語と日本語における聖書翻訳と比較しつつ、信仰の伝達と意味の翻訳の両面を手掛かりに考察する。さらに近年発達めざましい聖書翻訳理論と付き合わせ、そもそも聖書翻訳とは何かに迫った意欲的な研究。
【目次より】
序 章
第1部 訳語問題
第1章 中国語における訳語論争
第2章 日本語における訳語問題
第3章 朝鮮語における訳語論争
第4章 中国語、日本語と朝鮮語における訳語問題
第2部 訳語論争と等価
第5章 ナイダの動的等価理論からの訳語論争考察
第6章 カセット効果と訳語論争
第7章 訳語論争と等価
終 章
【著者について】金香花(Jin Xianghua ジン・ジャンファ)
1982年中国黒竜江省生まれの中国朝鮮族人。2007年南京航空航天大学日本語学科卒業。2013年京都大学文学研究科思想文化学専攻博士前期課程卒業。2017年京都大学文学研究科思想文化学専攻博士後期課程修了。2018年5月博士学位取得。2020年8月から黄山学院(中国)日本語学科講師。
出版:新教出版社
サイズ:A5判 210ページ
2023年5月
神と上帝 聖書訳語論争への新たなアプローチ