私にとって書くということ
デビュー作『氷点』以降、さまざまな雑誌、新聞などに発表された、書籍未収録のエッセイ集第2弾。作家 三浦綾子氏が「書く」ということをどのように考えていたか、折々に著した文章にその姿勢をうかがい知ることができる。中学生の教科書のために書かれた『日記のない青春への疑問』も収録。
【目次】
第一章 作品と私
『羽音』……愛は忍ぶ
『母』……自著を語る
『積木の箱』……くずれやすい人間の世界
『塩狩峠』……『塩狩峠』の完結を直近に控えて
『氷点』……『氷点』あれこれ
『続 氷点』……氷点あれこれ
『細川ガラシャ夫人』……『細川ガラシャ夫人』を書き終えて
『泥流地帯』……小説『泥流地帯』を回顧して
『続 泥流地帯』……『続 泥流地帯』を終えて
『千利休とその妻たち』……千利休を書きながら
第二章 私にとって書くということ
あかしの文章入門
史料調べで気付いたこと
小説のタネ
小説の人物の名前
本のタイトル
素人らしく自分のペースで
創作活動の苦労
書く才能を大事にして
第三章 私の文学者論
芥川文学と私
小林秀雄
太宰 治
樋口一葉『たけくらべ』
第四章 補遺
高山右近と現代
日記のない青春への疑問
初出一覧/あとがき(三浦光世)
著者:三浦綾子
出版:日本キリスト教団出版局
私にとって書くということ