ギリシャ人には愚かなれど 福音と西洋文化

  • ギリシャ人には愚かなれど 福音と西洋文化
原著は近々1985年刊行だが、既に宣教論における古典とも言われる名著。
西洋化・近代化と共にあった宣教観を根底から覆し、近代世界の基にある認識=価値構造に対して、福音の言葉を(たとえ「愚か」に見えようと)敢然と対峙させよう、と呼びかける。西洋文化をこそ「異教的」と捉え、欧米を「宣教する」側ではなく、むしろ福音宣教の新たなフロントと位置づける著者の主張は、その後の宣教論に大きなインパクトを与え続けている。われわれ日本の教会にとっても、真の伝道とは何かを深く考えさせる。

著者 Lesslie Newbigin(1909-1998年)は20世紀の最も卓越した宣教者・宣教学者のひとり。イギリスに生まれ、クエーカーの影響が強い教育を受ける。長く南インドで宣教師として働く。また国際宣教会議(IMC)や世界キリスト教協議会(WCC)で総幹事を務めた。著書に『世俗化と真実の信仰』(聖文舎)、『開かれた秘密』『多元社会における福音』等多数。
訳者の矢口洋生(やぐち・よぶ)氏は仙台白百合女子大学助教授。

【目次より】
序 文
第一章 啓蒙思想以降の文化と福音宣教
第二章 文化の輪郭
第三章 世界の中の言葉
第四章 何を知りうるのか――科学との対話――
第五章 何をすべきか?――政治との対話――
第六章 どうあるべきか――教会への呼びかけ――
 人名索引
 聖書個所索引

L.ニュービギン著 
矢口洋生訳

出版:新教出版社

ギリシャ人には愚かなれど 福音と西洋文化

2,420円(本体2,200円、税220円)

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