[聖学院大学研究叢書9]近代日本精神史の位相 -キリスト教をめぐる思索と経験-

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近現代日本の〈思想家〉と目される存在と向き合ってきた著者の関心は一貫して、対象とする思想家の「論理」とともに、その論理を通底する世界――思想家をしてそのような営みをなさしめた、精神の原器とも言うべきもの――に注がれてきた。「思想史」ではなく「精神史」を冠するのは、その実りとして本書があるからである。第一部「新渡戸・内村門下への一視角」では、前田多門、南原繁と坂口安吾、松田智雄を、第二部「キリスト教受容の諸相」では、地方の一小学校教師、波多野精一、氷上英廣、井上良雄を、第三部「『近代の超克』とカトリシズム」では、吉満義彦を論じている。

目次
第一部 新渡戸・内村門下への一視角
  第一章 前田多門――新公民道の提唱
  第二章 南原繁と坂口安吾――「堕落論」が問いかける世界
  第三章 松田智雄の思想――歴史とプロテスタンティズム
第二部 キリスト教受容の諸相
  第四章 昭和戦前期長野県のキリスト教をめぐる一考察――長野市柳町小学校の一教師の日記をとおして
  第五章 波多野精一と敗戦
  第六章 氷上英廣とキリスト教――敗戦直後の論考を中心に
  第七章 井上良雄の信仰と〈実践〉――戦後日本キリスト教史への一視角
第三部 「近代の超克」とカトリシズム
  第八章 吉満義彦の「近代批判」
  第九章 吉満義彦の人間観――「近代の超克」と〈ヒューマニズム〉
  第十章 時代の中の吉満義彦

著者: 村松晋
出版: 聖学院大学出版会

判型:A5/324頁

発売:2014年4月4日

[聖学院大学研究叢書9]近代日本精神史の位相 -キリスト教をめぐる思索と経験-

7,480円(本体6,800円、税680円)

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