NTJ新約聖書注解 第1、第2、第3ヨハネ書簡

  • NTJ新約聖書注解 第1、第2、第3ヨハネ書簡
ヨハネ書簡の第一人者が日本語で書き下ろす。

ヨハネ福音書のキリスト論を受け継ぎ展開する、「ヨハネ共同体」に回覧されたヨハネ書簡。論敵との分離が共同体に与えた傷、その癒しと新たな一致の再構築を奨励する手紙を、日本におけるヨハネ書簡の第一人者が綿密に解説。ヨハネ書簡理解に有益な背景・知識も多数提供。

【目次】

「NTJ 新約聖書注解」の刊行にあたって
凡 例

はじめに
日本語翻訳について/ユダヤ教聖典とLXXについて/コラム、トピック、補遺

全体の緒論

A.教会の伝統に伝えられるヨハネ書簡
B.ヨハネ書簡の形式・文体および特徴
C.著者問題
D.執筆年代と場所
E.ヨハネ書簡の研究史と方法論的変遷
F.「ヨハネ共同体」――テクストと共同体のアイデンティティ形成
G.紀元1世紀から2世紀に向けて――紀元2世紀という時代
H.ヨハネ書簡と典礼
   補遺1 新約聖書正典化とヨハネ書簡
   補遺2 使徒教父・教父たちによるヨハネ書簡の引用箇所

第1ヨハネ書簡

緒 論
�機ナ験悒献礇鵐�
�供ゥ謄�ストの構造・構成
�掘ゼ蟷罎亮紘�状況
�検ゼ紘�意図――共同体の傷とその癒しのための説得
�后タ棲愿�特徴
�此テ瓜�代文書との関連・比較――死海文書、ナグ・ハマディ文書、
ユダヤ教外典・偽典、アレクサンドリアのフィロン、使徒教父文書

注 解
序文(�汽茱�1:1–4) 
第�吃堯吻汽茱�1:5–2:27)
1.神は光(�汽茱�1:5–10)
   トピック#1 「真理」アレテイアavlh,qeia
   トピック#2 「罪」ハマルティアa`marti,a
2.弁護者(パラクレートス)キリスト(�汽茱�2:1–6) 
   トピック#3 「弁護者(パラクレートス)」para,klhtoj
   トピック#4 「世」コスモスko,smoj
   トピック#5 「留まる」 me,nw, 「〜のうちにある」 eivmi. evn, 「持つ」 e;cw
3.新しい掟(�汽茱�2:7–11)
4.幼子たちよ、子どもたちよ(�汽茱�2:12–17)
5.キリストと反キリスト(�汽茱�2:18–27)
   トピック#6 「反キリスト」アンティクリストスavnti,cristoj
   トピック#7 「油・塗油」クリスマcri/sma
   補遺1 �汽茱魯佑痢幀泙ぁ廛劵薀好皀�i`lasmo,j
   補遺2 第二神殿時代における「悪」の理解
   補遺3 「油(クリスマ)」と「秘跡(サクラメント)」
       ――「聖香油」と「塗油」

第�局堯吻汽茱�2:28–3:24)
1.神の子たちと悪魔の子たち――「罪」と「罪のなさ」
(�汽茱�2:28–3:10)
   トピック#8 「確信」パレーシアparrhsi,a
   トピック#9 「無法」アノミアavnomi,a
   トピック#10 「罪」と「罪のなさ」について
2.互いに愛し合うこと(�汽茱�3:11–18)
   トピック#11 カイン伝承
3.神の御前でのわたしたちの心(�汽茱�3:19–24)

第�敬堯吻汽茱�4:1–5:12)
1.真理の霊と惑わしの霊(�汽茱�4:1–6)
   トピック#12 「キリスト論的告白」箇所の一覧
2.愛の賛歌(�汽茱�4:7–10)
3.神の愛の全う、愛を実現する共同体(�汽茱�4:11–16a)
4.神は愛(�汽茱�4:16b–21)
   補遺 ヨハネ文書における「愛」
5.世に打ち勝った勝利、イエスへの信仰(�汽茱�5:1–5)
   トピック#13 「神から生まれた」・「神の子たち」・「神から」
6.神の証し、霊と水と血(�汽茱�5:6–12)
   補遺 二つのアイオーン観を背景とした「永遠の生命」

エピローグ(�汽茱�5:13–21)
1.永遠の生命(�汽茱�5:13–17)
2.真実の神(�汽茱�5:18–21)

第2ヨハネ書簡

緒 論
�機ッ�者問題
�供ゥ謄�ストの構造・構成
�掘キ気�よび�競茱魯佑砲�ける定型句表現の共通性について
�検ゼ紘�意図

注 解
1.初めの挨拶(�競茱�1–3)
   トピック#14 監督 (evpi,skopoj)、長老 (presbu,teroj)、奉仕者 (dia,konoj)
   ―キリスト者共同体の組織とその発展
2.愛の掟(�競茱�4–6)
3.惑わす者たちに対して(�競茱�7–11)
4.終わりの挨拶(�競茱�12–13)
   トピック#15 「紙とインクで」―古代地中海世界の筆記媒体

第3ヨハネ書簡

緒 論
�機ッ�者問題
�供ゥ謄�ストの構造・構成
�掘ゼ紘�意図

注 解
1.初めの挨拶(�轡茱�1–4)
2.おもてなし(�轡茱�5–8)
   トピック#16 「教会」エクレシアevkklhsi,a
   トピック#17 古代地中海世界における「おもてなし」
3.悪ではなく、善に倣う(�轡茱�9–12)
   トピック#18 非報復の思想
4.終わりの挨拶(�轡茱�13–15)

あとがき

謝 辞

参考文献

コラム
意図的な「神」と「キリスト」の曖昧さ――「彼」(auvto,j)の用法
キリスト告白者の「集団的帰属意識」——「アイデンティティ」
「仮現論・仮現主義」、「単性論」、「分離キリスト論」
「グノーシス主義」・「グノーシス」
�汽茱魯佑砲�ける接続詞o[tiの用法
ユダヤ教における 「贖罪」(贖い)の用語
「清い」、「浄い」、「聖なる」
ナグ・ハマディ文書における「種」
「サタン」、「悪魔」、「悪しき者」
「心」・「命」・「理解力」など
「霊」プネウマ
ヨハネ書簡におけるイエスとその称号――「神の名」
「コンマ・ヨハンネウム」(Comma Johanneum「ヨハネ節」)
「任意団体」Collegia
地中海世界のキリスト者の広がり
洗足式の伝統

【著者紹介】三浦 望(みうら・のぞみ)
東京都出身。聖心会会員。
上智大学外国語学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了(博士号取得)。Boston College, School of Theology and Ministry にてS.T.L.(神学教授資格)取得。聖心女子大学文学部哲学科准教授を経て、現在Boston College研究員(research fellow)。日本新約学会(理事)、日本聖書学研究所、Society of Biblical Literature、Catholic Biblical Association 会員。

著者: 三浦望
出版: 日本キリスト教団出版局


A5判 上製 506ページ

発売:2020年4月

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6,600円(本体6,000円、税600円)

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