現代聖書注解スタディ版 詩篇
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「詩編」とは何か。表題の意味、詩編全体の構造、「セラ」などなじみのない用語の意味、そして、賛歌や嘆きなど多彩にカテゴライズされる詩編はどのような状況・背景から生まれ、用いられたのか。詩編の諸類型を具体的に取り上げ問いかける、新シリーズ第5弾。
【目次】
シリーズ・イントロダクション
詩編へのイントロダクション
・名称
・詩編の書における祈りの本性
・詩編という文書の構造
・詩編の神学
1 詩編3編 詩編を解剖する
・見出し
・翻訳
・詩作法
・作品本体
・旧約の詩編集における文脈
◎さらに深く考えるための問い
2 詩編の類型
・礼拝における詩編の書の役割の重要性
・詩編各作品の使用法
・救いを求める個人の祈り
・個人の感謝の歌
・救いを求める共同の祈り
・賛歌
・教示的詩編
・詩編の他の類型
・詩編をカテゴリー化する意義
◎さらに深く考えるための問い
3 詩編1編 神に従う人の道
・至福の教えとしての詩編
・幸いなのは……
・神に逆らう者ではなく
・律法を歓ぶ
・木のように
・今日のための詩編1編
◎さらに深く考えるための問い
4 詩編23編 主はわたしの羊飼い
・先導する隠喩
・隠喩としての羊飼い
・神なる羊飼い
・「わたし」の羊飼い
・嘆きの歌としての詩編23編
・神なる歓待者
・恵みと慈しみ
・イエスは、最良の羊飼い
◎さらに深く考えるための問い
5 詩編51編 「わたしはあなたに罪を犯しました」
・救いを求める祈り
・共同体のための祈り
・嘆願の祈り
・新生のための祈り
・打ち砕かれた霊といういけにえ
◎さらに深く考えるための問い
6 詩編99編 喜べ、主こそ王
・王なる神を讃える
・神は輝きを放つ王
・主はその聖なる神殿にいます
・正しい裁き手なる神
・すべての民の神
・聖なる神
・旧約の詩編集における文脈
・隠喩としての王は今日に伝わるか
・希望の詩編
◎さらに深く考えるための問い
7 詩編121編 人生という巡礼
・生の座
・神の肖像
・旅する慈しみ
◎さらに深く考えるための問い
8 詩編8編 人間であることは何を意味するのか
・主を賛美せよ
・あなたが御心に留める人間とは何ものか
・神に僅かに劣るもの
・地に対する支配権
・地は神のもの
・正義の支配
・その他の用例
・わたしたちは確かにイエスを見ています
◎さらに深く考えるための問い
9 詩編137編 怒りを祈ること
・復讐の願望
・生の座
・信仰の歌をうたうこと
・エルサレムの記憶
・義しい怒り
・正義への招き
・神のみが裁き手
◎さらに深く考えるための問い
10 詩編22編 詩編の書とイエス・キリスト
・福音書における使用
・この詩編はイエスの受難を予告しているのか
・苦難の義人の伝統
・構造
・詩編の威力
・感謝の詩編
・天地万物の賛美の詩編
・救い主のような方
◎さらに深く考えるための問い
文献目録/訳者あとがき
現代聖書注解スタディ版リーダーズ・ガイド
・どのように「現代聖書注解スタディ版」を教えたらよいか
・個人的な聖書研究では「スタディ版」をどのように使えばよいか
著者:J.F.D.クリーチ
訳者:飯 謙
出版:日本キリスト教団出版局
現代聖書注解スタディ版 詩篇