聖書と歎異抄

  • 聖書と歎異抄
五木寛之が終戦後、死と隣り合わせという極限状態の中で出会った、親鸞の『歎異抄』。
大阪・西成区釜ヶ崎で生活支援運動続け、その体験から独自の訳文を発表する、本田哲郎司祭の『聖書』。
人生を変えた書について語り合った、いのちの対話。



五木寛之(イツキヒロユキ)

1932(昭和7)年9月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮にわたり47年引揚げ。
PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で第6回小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞、76年「青春の門」筑豊編ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。
代表作に『朱鷺の墓』『戒厳令の夜』『蓮如』『生きるヒント』シリーズ、『大河の一滴』『他力』『天命』『林住期』『人間の関係』『私訳 歎異抄』『弱き者の生き方』(共著)など。
近著に『遊行の門』『人間の覚悟』がある。
翻訳にチェーホフ『犬を連れた貴婦人』リチャード・バック『かもめのジョナサン』ブルック・ニューマン『リトルターン』などがある。
ニューヨークで発売された英語版『TARIKI』は大きな反響を呼び、2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。
小説のほか、音楽・美術・仏教など多岐にわたる文明批評的活動が注目され、02年度第50回菊池寛賞を受賞。
04年には第38回仏教伝道文化賞を受賞。現在直木賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞その他多くの選考委員をつとめる。
「百寺巡礼」「21世紀仏教への旅」などのシリーズも注目を集めた。


【目次】
大阪・釜ヶ崎の聖書
回心とは
「貧しき者」とは誰か
教会への疑問
悪人正機説とキリスト教
悪人とは誰か
「天国」の罪科
悔いあらためることへの疑問
キリシタンと隠れ念仏
宮澤賢治とドフトエーフスキイ
語られたもののなかに真実がある
絆を捨てる
親鸞は聖書を読んだか
宗教と興業
輪廻を超えるとは
愛のトラウマ
宗教といのち
愛ではなく悲しみと痛みを
聖フランチェスコと親鸞
欲望の有効活用
自然法爾と国家主義
迷える羊と死


著者:五木寛之・本田哲郎 共著
出版:東京書籍

発売:2017年4月
(N)

聖書と歎異抄

1,430円(本体1,300円、税130円)

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