ルターから今を考える 宗教改革500年の記憶と想起

  • ルターから今を考える 宗教改革500年の記憶と想起
「95か条の論題」から2017年で500年。いわゆる宗教改革から500年を迎えようとしている今、宗教改革者ルターの行ったことをどのように想起するのか。その生涯と思想を追いながら、今につながる課題を見据える。キリスト教徒の減少、それにともなう価値観の揺らぎを経験するドイツの現在から、日本社会とそこに生きる姿勢が問われる。


目次

第1章 ルターメモリアのはじまり【アイスレーベン】
 最後の言葉
 中世的な良い死
 プロテスタント的な良い死
 ルターの考えた良い死と遺書
 現代への問いかけ─ルターメモリアのはじまり
 歴史探訪─ルターの臨終の家

第2章 修道士であり、修道士でないルター【エアフルト】
 修道士として宗教改革者になったルター
 ルターはなぜ修道士になったのか?
 修道院における苦悩と出会い
 修道制との別れ
 現代への問いかけ―プロテスタンティズムと修道制について
 歴史探訪―エアフルトのアウグスティヌス隠修士会

第3章 神のことばとの出会い【ヴィッテンベルク】
 神のことばとの出会い
 「九十五か条の論題」
 現代への問いかけ―神の前に立つとき
 歴史探訪―ヴィッテンベルク城教会
 コラム 人間の愛と神の愛【ハイデルベルク】

第4章 キリスト教的な人間の自由【ヴォルムス】
 自由を土台にした宗教改革
 ルターに自由を与えた政治的背景
 教会の権威を問い直す論争―ライプツィヒ討論
 一五二〇年の著作活動─平等と自由を求めて
 ルターの破門とルターによる破門
 現代への問いかけ―良心の自由を想起する
 歴史探訪―ヴォルムス
 コラム 平和共存への長い旅【アウクスブルク】

第5章 聖書を自分の言葉で読む【ヴァルトブルク】
 ヴァルトブルクのルター
 聖書翻訳の歴史
 宗教改革者たちと聖書
 ルターと聖書翻訳
 現代への問いかけ―聖書翻訳と教育の力
 歴史探訪―ヴァルトブルク

第6章 新しい共同体の形成 【ヴィッテンベルク】
 宗教改革の社会的影響
 福音主義的礼拝
 ルターの帰還と都市宗教改革の軌道修正
 貧しい人々の救済
 現代への問いかけ―境界線を越える出会い
 歴史探訪―ヴィッテンベルク聖マリエン教会
 コラム ルターとユダヤ人【エアフルト】

第7章 マルティン・ルターとケーテの家庭【ヴィッテンベルク】
 司祭の結婚と独身制
 ルターの結婚観
 カタリーナ・フォン・ボラとの結婚
 ルター家の家政
 ルターと子どもたち
 煩わしさの中で育まれる愛情と信仰
 現代への問いかけ―結婚のパートナーシップを二つの視点から考える
 歴史探訪―ルターの家

著者:小田辺進一
出版:日本キリスト教団出版局

ルターから今を考える 宗教改革500年の記憶と想起

2,750円(本体2,500円、税250円)

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