キリスト教とは何か4 神よ、あなたも苦しまれるか
愛するとは相手の自由を尊重することです。しかし相手がその自由を使って自己崩壊していくとき、どのように介入したらいいのだろうか。(本文より)
粕谷甲一講話集第四巻。堕落した息子を愛しぬいた一人の母親との出会いから、神も苦しまれたことを思う。神の愛し方の神秘についてわたしたちに問いかける。
●もくじ
第一章 神よあなたも苦しまれるか―神の愛し方の神秘
1. はじめに
2. 一人の母親との出会いから
3. どのように愛の手を差しのべられるのか
4. キリスト教の四不思議
5. 裏切りをも貫く神の愛
6. 傷つけられた愛の痛み
7. 妻の不倫をゆるす預言者ホセア
第二章 宴とささげ―カーニバルの笑いと涙
1. カーニバルの笑い
2. 「利根河原」のお盆の思い出
3. 灰の水曜日の根本精神
4. 心のひだがシャープになること
5. 不幸な笑い
6. 今の時代の難行苦行
第三章 かたすみの人、聖ヨセフ―教会の守護者、臨終の支え
1. “諸聖人の通功”とは
2. 死に臨んで何を思い出すか
3. “救い”への連帯性
4. かたすみの人
5. 保護者の精神
6. 教会の守護者
7. 臨終のときの支え
第四章 試金石について―飛躍と転落のあいだ
1. 墓石の重さ
2. しばりの中での献身
3. 愛と義務のはざまで
4. その“時”は神の掌中にある
第五章 ふっきれて つながること
1. 誰とつながっているか
2. 「すべての人をわたしに引き寄せる」
3. 自分の本心にとどまること
4. ふっきれるまでは時間がかかる
5. 回心と洗礼は車の両輪
第六章 忘れな草―キリストの思いとしるし
1. 心としるしのつながり
2. 罪の重さと償いの関係
3. キリストの思いと心
4. 難民のP君が開いた感謝の宴
5. 教会の完成像
第七章 正しく生きれば幸せになるか―せみの願い
1. 暗中模索の中で
2. 神と悪魔の賭け
3. ヨブの試み
4. 人は何によって満たされるか
5. 自己への誠実と他者への献身
著者:粕谷甲一
出版:女子パウロ会
キリスト教とは何か4 神よ、あなたも苦しまれるか