宗教を再考する 〜中東を要に、東西へ〜

  • 宗教を再考する 〜中東を要に、東西へ〜

西洋と東洋の間に位置し、文明発祥の地である中東(メソポタミア)。そこで誕生したシリア宗教は、先行するユダヤ教から思惟方法を受けつぎ、西洋のキリスト教と信仰対象を共有し、同地域のイスラム教の民族、言語、文化を超えた普遍的一神教文明の先駆となった。本書はこのシリア宗教を中心に、これらがシルクロードを通じて東へ伝わり、中央アジアやインドを経て接触した中国の宗教や仏教、さらに日本の宗教などとの、比較宗教的な広がりを追求しつつ、現代社会における多宗教共生の可能性を探る。

西洋と東洋の間に位置し、文明発祥の地である中東(メソポタミア)。そこで誕生したシリア宗教を中心に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の独自性と共通性を考察。さらに、これらがシルクロードを通じて接触した中国の宗教や仏教、日本の宗教などとの、比較宗教的な広がりを追求しつつ、現代社会における多宗教共生の可能性を探る。(「近刊情報」より)



目次

序章(今、なぜ宗教再考か
要としての中東
宗教と言語文化)
第1章 人間、身体、宇宙(宗教と世俗
自然と身体
死と生
情と意
神人共働論)
第2章 神、知、関係(神理解の可能性
内在と超越
形象と言語
発見法
段階論)
第3章 世界、歴史、文化(新霊性文化と日本宗教
世界宗教と地域宗教
救済宗教の東西
一神教と多神教の間
多宗教共生への道)
終章(前近代の世界観と脱魔術化
近代の自己と他者
現代思想における宗教の意義)

<著者>

武藤 慎一
1967年、秋田県生まれ。1997年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(宗教学専攻)。博士(文学)。大阪府立工業高等専門学校講師、同助教授を経て、大東文化大学文学部准教授。専門は、宗教学(シリア学、解釈学、教父学)

出版:勁草書房

宗教を再考する 〜中東を要に、東西へ〜

2,530円(本体2,300円、税230円)

購入数

カテゴリーで選ぶ

モバイルショップ