教会は祈りで建てられる
「涙が、祈りの涙が礼拝堂に満たされれば、礼拝堂は人で満たされます。涙があふれれば、礼拝堂が……」
その日から徹夜の祈りを始めた。「私の祈りの涙が礼拝堂をすべて満たすことはできないが、小さな講堂ひとつぐらいは、何とか満たすことができるはずだ」。そう思い、講堂の前で泣き始めた。死んでいく霊を救ってくださいと祈り、羊の群れを送ってくださいと祈り、みことばを与えてくださいと祈り、すでに教会に訪れた羊の群れに祝福を与えてくださいと祈った。そうしてしばらく泣きながら祈ったあと、体の角度を変えて座り直し、また泣きながら祈った。講堂を私の祈りの涙ですべてを満たしたかったからだ。
次の日は、他の場所に座って祈った。「神様、この礼拝堂を満たしてしてください」。そう祈りながら礼拝堂をひとまわりし、徹夜で祈った。
そして本当に驚くべきことが起こった。開拓牧会してから三ヶ月目に百五人が集まったため、その礼拝堂で礼拝をささげることができなくなったのだ。仕方なく、もう少し大きい場所に引越した。広い場所に移ればそこは狭くなり、そのためまた引越さなければならないことが一年に三回も続いた。
牧会者はどのような人だろうか。牧会者はたましいを思い、泣く人である。礼拝堂を涙で満たす人である。(本文より)
目次
推薦のことば
はじめに
第1章 召命:召命を受ける者は御手に握られている
第2章 鍛練:神様だけに答えがある
第3章 準備:愛されるほど用いられる
第4章 祈り:涙が満たされれば、礼拝堂も満たされる
第5章 開拓:第一段階から従順に従うことによって
第6章 成長:傲慢だと止まってしまう
第7章 成熟:恵みは分け与えるほど大きくなる
第8章 力:牧会実力は敬虔だ
第9章 家庭:家庭に笑いがあれば、牧会にも笑いがある
第10章 教会:教会は必ず勝利する
<著者の紹介>
ソウル大学卒業
総神大学神学大学院卒業
アメリカリフォームド神学大学牧会博士課程修了
釜山聖市化運動本部本部長
大韓イエス教長老会水営路教会主任牧師
著者:ジョン・ピルド Joung Pil Do
出版:ツラノ
教会は祈りで建てられる