聖地アッシジの対話 〔聖フランチェスコと明恵上人〕

  • 聖地アッシジの対話 〔聖フランチェスコと明恵上人〕
宗教を超えて平和に至る途とは?

日本を知悉するカトリック大司教と、文化庁長官を務めた心理学者が、同時代を生きた二人の宗教者、聖フランチェスコと明恵上人を通じて、現代社会が忘れてしまった「祈り」「許し」「貧しさ」の意味を語り合う。宗教間対話の象徴的都市アッシジで実現した奇跡の対話。

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【目次】
はじめに  河合隼雄
明恵上人の生涯
聖フランチェスコの生涯

第1部 聖フランチェスコと明恵上人
1 夢・自然・女性――明恵  河合隼雄
明恵上人と聖フランチェスコへの関心
身体の拒否と捨身
根源に直接向かう姿勢
自然に対する両者の態度
女性との関係と戒律
善妙をめぐる解釈
奇蹟の問題と明恵の合理的精神

2 カトリックの新しい風――聖フランチェスコ  ヨゼフ・ピタウ
愛される聖フランチェスコ
フランチェスコの現代的意義
信仰体験と学問
神の贈りものとしてのクララ
詩人・聖フランチェスコ
「小さき者(ミノーレス)」として生きる
教会は「母親」のようであれ

3 戦争の時代のなかで  河合隼雄+ヨゼフ・ピタウ
平和のために働いたフランチェスコ
奇蹟とは何か
「私の姉妹」としての死
フランチェスコの目でみた現代社会

第2部 今、宗教と平和について考える  河合隼雄+ヨゼフ・ピタウ
1 宗教間の対話と協力のために
諸宗教間の対話
国連に正しい力を
アッシジにて共に祈る
第2ヴァチカン公会議での決定
地上における平和
祈りとゆるし
ヨーロッパの罪を認める
イスラム教との対話
対話の構図

2 宗教から倫理へ
フランチェスコの精神に倣う
倫理の失なわれた時代の家庭教育とは
人間はひとりではありえない
まず重要なのは「人間としての教育」
宗教から学ぶ日常生活の指針
貧しさの価値と倫理
法律に依存した社会
アッシジに集い、そこから発する

対談を終えて  ヨゼフ・ピタウ

〈附〉 聖フランチェスコと明恵上人 略年譜
聖フランチェスコ大聖堂で「明恵」を舞う
――聖地アッシジでの公演の後に――  西川千麗

【著者紹介】
●河合隼雄(かわい・はやお)
1928年兵庫県生。臨床心理学者。京都大学名誉教授、教育学博士(京都大学)。2002年より文化庁長官。スイス・ユング研究所で日本人として初めてユング派分析家の資格を取得。日本におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献。1995年紫綬褒章受賞、2000年文化功労賞。
著書に『明恵 夢を生きる』(1988年、新潮学芸賞)の他、『昔話と日本人の心』(1982年、大佛次郎賞)『中空構造日本の深層』『ナバホへの旅』『臨床心理学ノート』『神話と日本人の心』など多数。

●ヨゼフ・ピタウ(Joseph Pittau)
1928年イタリア・サルディニア生。45年イエズス会入会。スペイン・バルセロナ大学で政治学、上智大学で神学を修める。政治学博士(ハーヴァード大学)。64年に再来日し、上智大学教授、理事長、学長等を歴任。81年に離日後は、グレゴリアーナ大学学長などの要職を経て、88年サンピエトロ大聖堂でローマ法王ヨハネ・パウロ二世より大司教に叙階され、ヴァチカンの教育省次官に。2003年12月、定年と共に職を退き、2004-05年、カトリック大船教会協力司祭を務める。

出版:藤原書店

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2,420円(本体2,200円、税220円)

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