ヘーゲル全集 第8巻2 精神現象学��
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批判的校訂によるアカデミー版の成果を踏まえ,日本語版独自の編集により訳出,解説と詳細な注は新たなヘーゲル研究の基盤と最新のヘーゲル像を提供し,従来の関連作品を一新する待望の本格的全集である。
ヘーゲルは『精神現象学』(1807年)で,意識がどのようにして日常的意識の「感性的確信」の段階から「絶対知」にまで自己を高めていくのか,人間精神の歴史を描き独自の「体系」を示した。
本巻では,「自己意識」章から,「理性」,「精神」,「宗教」,そして最終章「絶対知」章までを収める。
「自己意識」は自己の自立を確証しようと〈欲望〉や〈主人と奴隷〉の関係を通じて承認を求める。しかしどれも真の自己の自立を確証するに至らず,〈不幸な意識〉として自己と本質体の分裂を経験する。「理性」はこの分裂を乗り越えようとし,自己と実体の同一性を信じて〈事象〉を通じて世界を把握する。さらに「理性」は,相互承認に基づく共同体的実践の中で「精神」へと展開し,人倫的行為のなかで自己を確立する。「宗教」的段階を経て,神との表象的な統一の限界を超え,絶対的概念である「絶対知」に至る。
ヘーゲルによる執筆準備の断簡,および訳者による詳細な総解説・『精神現象学』総索引も収録。
半世紀にわたる訳者の『精神現象学』研究の集大成。
<目次>
凡例
精神現象学 ��
内容目次
(B) 自己意識
�検ー�己自身だという確信の真理
〔1 意識の先行形態と自己意識〕
〔2 生命〕
〔3 自我と欲望〕
A 自己意識の自立性と非自立性,主人であることと奴隷であること
〔1 承認の概念〕
〔2 承認のために生か死かを賭ける争い〕
〔3 主人と奴隷〕
B 自己意識の自由,ストア主義と懐疑主義と不幸な意識
〔1 ストア主義〕
〔2 懐疑主義〕
〔3 不幸な意識〕
(C)(AA) 理性
�后〕�性の確信と真理
〔1 観念論〕
〔2 カテゴリー〕
〔3 空虚な観念論すなわち絶対的経験論〕
A 観察する理性
a 自然の観察
〔1 自然物の観察〕
〔2〕有機体の観察
〔3 一つの有機的全体としての自然観察〕
b 自己意識をその純粋性と外的現実に対するその関係ということで観察すること,論理学的法則と心理学的法則
〔1 論理学的法則〕
〔2 心理学的法則〕
〔3 個体性の法則〕
c 自己意識が己れの直接的現実に対してもつ関係の観察,人相術と頭蓋論
〔1〕人相術
〔2〕頭蓋論
〔d 観察する理性の結論〕
B 理性的自己意識の自己自身による実現
〔1 目標としての人倫の国〕
〔2 道徳性の生成〕
〔3 行為的理性の諸段階〕
a 快楽と必然性
〔1 快楽〕
〔2 必然性〕
〔3 破滅〕
b 心の法則と自負の狂乱
〔1 心の法則と現実の法則〕
〔2 心の法則の実現〕
〔3 自負の狂乱〕
c 徳と世の中
〔1 行為的理性での徳の諸段階〕
〔2 徳の騎士と世の中との争い〕
〔3 徳の敗北〕
C それ自体でそれだけで実在的であると思い込んでいる個体性
a 精神的動物の国と欺瞞,または事象そのもの
〔1 実在的なものとしての個体性の概念〕
〔2 事象そのものと個体性〕
〔3 相互的な欺瞞と精神的な本質体〕
b 立法的理性
c 査法的理性
〔立法と査法〕
(C)(BB) 精神
�此\鎖�
〔1 精神の生成(1) 直前の形態との関係〕
〔2 精神の生成(2) すべての先行形態との関係〕
〔3 精神の諸形態〕
A 真の精神,人倫
a 人倫的世界,人間の掟と神々の掟,男と女
〔1 人倫世界の契機としての人間の掟と神々の掟〕
〔2 二つの掟の諸段階と二つの掟を実施するもの〕
〔3 二つの掟の相互移行,その中項〕
b 人倫的行為,人間の知と神々の知,罪責と運命
〔1 人倫的行為,人倫的意識と人倫的自己意識〕
〔2 人間の知と神々の知〕
〔3 罪責と運命,承認の成否〕
〔4 像による解明,若者と女,人倫の美と自然性〕
c 法状態
〔1 人倫から人への移行〕
〔2 ストア主義と懐疑主義への対応,法人格の形式性〕
〔3 世界の主人とその臣民,不幸な意識への対応〕
B 自己に疎遠な精神,形成陶冶
〔1 自己に疎遠な精神〕
〔2 形成陶冶〕
�� 自己に疎遠な精神の世界
a 形成陶冶と現実の国
〔1 個人を妥当させ,また実体を実現するものとしての形成陶冶〕
〔2 形成陶冶の現実の国,また実体を実現するものとしての形成陶冶〕
〔3 音楽家との語らい,形成陶冶から信仰への移行〕
b 信仰と純粋洞察
〔1 現実意識に対する純粋意識〕
〔2 絶対的本質体の純粋意識としての信仰〕
〔3 純粋自己意識としての純粋洞察〕
�� 啓蒙
a 啓蒙の迷信との争い
〔1 純粋洞察の信仰への肯定的関係,純粋洞察の普及(啓蒙)〕
〔2 純粋洞察の信仰への否定的関係,純粋洞察が己れに疎遠になること〕
〔3 啓蒙の肯定的結論と権利〕
b 啓蒙の真理
〔1 純粋本質体と純粋物質との同一,純粋意識の場面〕
〔2 有用性の世界,現実意識の場面〕
〔3 自己に疎遠な精神という領域の回顧〕
�� 絶対的自由と恐怖
〔1 絶対的自由,分割されていない実体〕
〔2 普遍的自由の破壊と恐怖〕
〔3 最高の形成陶冶〕
C 自己確信的精神,道徳性
a 道徳的世界観
〔1 道徳と自然あるいは幸福との調和の要請〕
〔2 理性と感性との調和の要請〕
〔3 神聖な立法者の要請〕
〔4 道徳的世界観の表象性〕
b 置き換え
〔1 第一要請再論〕
〔2 第二要請再論〕
〔3 第三要請再論〕
〔4 道徳的表象から良心への移行〕
c 良心,美しい魂,悪とその赦し
〔1 行為することとしての良心〕
〔2 美しい魂〕
〔3 悪とその赦し〕
(C)(CC) 宗教
�察―ゞ�
〔1 絶対的本質体一般の意識としての宗教についての回顧〕
〔2 精神の自己意識としての宗教の表象性,宗教での精神と世界での精神との区別〕
〔3 本来の宗教の生成と諸規定〕
〔4 自然宗教と芸術宗教と啓示宗教〕
A 自然宗教
a 光
〔1 純粋自我〕
〔2 存在〕
〔3 多くの名前をもった一者〕
b 植物と動物
c 工作職人
〔1 ピラミッドとオベリスク〕
〔2 神殿と神像,メムノンの像と黒い石〕
〔3 スフィンクスの謎〕
B 芸術宗教
〔1 芸術宗教の現実的精神〕
〔2 芸術宗教期〕
〔3 純粋活動としての純粋形式〕
a 抽象的芸術品
〔1 建築と彫刻〕
〔2 賛歌と神託〕
〔3 祭祀〕
b 生きた芸術作品
〔1 光の宗教での祭祀と芸術宗教での祭祀〕
〔2 パンと葡萄酒との密儀の顕れ〕
〔3 競技としての祭祀,美しい身体性,精神的芸術作品への移行〕
c 精神的芸術作品
〔1 叙事詩〕
〔2 悲劇〕
〔3 喜劇〕
C 啓示宗教
〔1 啓示宗教出現の条件(法状態)〕
〔2 絶対的宗教の概念(原始キリスト教)〕
〔3 絶対的宗教の概念の展開(キリスト教全般)〕
〔4 自己意識の場面〕
(C)(DD) 絶対知
�次\簑价�
〔1 絶対知の成立〕
〔2 絶対知の本性と史的前提〕
〔3 体系の概観〕
付録
�機―猗�断片
A 「絶対知が…」
B 「a)神的正義…」
C 「C 学」
�供ゝ戝羇嵒渋�
�掘 峪彿枦�学」についての講義
�検 慇鎖生従欒悄拏�己広告
�后 慇鎖生従欒悄拌茖家濃転紊欧鬚瓩阿襯瓮�
『精神現象学』総解説2
第二部 『精神現象学』の各論2
第5章 『精神現象学』の根源的問いへの転回(�機法宗宗崋�己意識」の欲望
第6章 『精神現象学』の根源的問いへの転回(�供法宗宗崋�己意識」の本質
第7章 『精神現象学』の根源的問いへの転回(�掘法宗宗崋�己意識」の不幸
第8章 『精神現象学』の根源的問いの定礎(�機法宗宗嵳�性」
第9章 『精神現象学』の根源的問いの定礎(�供法宗住�象そのものについて
第10章 『精神現象学』の根源的問いの遂行(�機�
(A) 人倫
(B) 自己に疎遠な精神,形成陶冶
(C) 自己確信的精神(道徳性)
補論1 行為の否定性
補論2 言語行為論とその源泉・展開
第11章 『精神現象学』の根源的問いの遂行(�供法宗柔鎖澄蔑遏砲良集修箸靴討僚ゞ亀啓�
第12章 『精神現象学』の根源的問いの遂行(�掘法宗宗嵒垤�な意識の悲しい感情」
第13章 根源的問いに対する本来的応答への道――絶対的概念の啓示
責任編集者あとがき
第8巻『精神現象学』総索引(人名索引/著作名索引/地名索引/事項索引)
著者:山口 誠一 責任編集
シリーズ ヘーゲル全集
出版年月日 2025/04/30
ISBN 9784862854308
判型・ページ数 菊判・860ページ
出版:知泉書館
ヘーゲル全集 第8巻2 精神現象学��
11,000円(本体10,000円、税1,000円)