非戦と抵抗の教育
障害児教育の源流にあるもの
社会的有用性で人間の価値を計る時代に抗して
いま教育は何をなすべきか
日本が富国強兵に邁進し、「お国のためになる」人間の育成に注力していた時代から、子どもの自由と個性を尊重し、とりわけ障害児の教育を志す少数の教師たちがいた。本書はその系譜を辿り直し、著者自らの教師としての経験を踏まえ、国と教育の在り方に根本的な問い直しを迫る。
【目次】より
第1章 国家主義教育と闘った障害児教育の黎明
第2章 自由民権運動と盲学校の誕生
第3章 戦前・戦時下の教育
第4章 教育の戦争責任
第5章 抵抗の障害児教育
第6章 非戦の障害児教育
【著者について】
鈴木文治(すずき・ふみはる) 1948年長野県飯田市生まれ。中央大学法学部法律学科及び立教大学文学部キリスト教学科卒業。川崎市立中学校教諭、神奈川県教育委員会、神奈川県立盲学校長・県立養護学校長、 田園調布学園大学教授、日本基督教団桜本教会牧師、等を歴任。著書に、『インクルージョンをめざす教育』『排除する学校』『人を分けることの不条理』(以上明石書店)、『ホームレス障害者』『閉め出さない学校』(以上日本評論社)、『インクルーシブ神学への道』新教出版社、『肢体不自由児者の合理的配慮に基づくインクルーシブ教育ってどんなこと』(全国心身障害児福祉財団)、『障害を抱きしめて』『なぜ悲劇は起こり続けるのか』(プネウマ舎)、『差別する宗教』(現代書館)などがある。
サイズ:四六判 229ページ
ISBN:978-4-400-21344-4 C1037
発行年月:2025/3/24
出版:新教出版社
非戦と抵抗の教育
障害児教育の源流にあるもの