地図とデータで見る宗教の世界ハンドブック

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世界の宗教の現状が一目瞭然でわかるアトラス!
90以上の最新地図とグラフを駆使して、さまざまな宗教の歴史をたどり、現代社会における宗教の位置づけをより深く理解することができる。

「ファナティズムとは、宗教の息子を名のる怪物である」

宗教はときに人びとのアイデンティティを形づくる要素となり、コミュニティを結びつける力や平和のメッセージの伝達者ともなるが、また、暴力と緊張の代名詞になったりもする。
●世界の主要な宗教はいかにして誕生したか?
●今日、宗教の広がりはどうなっているか ―― キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、その他の教派・宗派、分派は?
●政治と過激主義がからみあうと、地政学的な緊張とライシテ(政教分離)にかんする議論が数をます。では、グローバル化した世界で、宗教ははたしてどのような役割を果たすことができるのだろうか?

世界の宗教を紹介するだけではなく、宗教と権力、宗教とアイデンティティ、宗教と地政学がどのように結びついているのかを90あまりの最新地図とグラフにより解説。現代社会における宗教の位置づけをより深く理解できる好著。

本書の目的は、20世紀末にみられた宗教復活の要因を再検討するだけではなく、むしろなぜ、そしていかにして宗教が権力に利用され、緊張の原因と紛争勃発のベクトルとなっているかを明らかにするところにある。つまり、本書の基盤をなす考えは権力と宗教、宗教とアイデンティティ、宗教と地政学とがどのように結びついているのか。その力学を理解しようとするのである。
本書「はじめに」より


【目次】

■はじめに
 21世紀の宗教地図

■起源
 なぜ信じるのか
 古代の多神教 ―― 人びとをつなぐ神々
 バラモン教からヒンドゥー教へ
 唯一神の信仰
 仏教もしくはシッダールタの智慧
 救いの宗教 ―― ユダヤ教
 救いの宗教 ―― キリスト教
 キリスト教の分裂 ―― 東方正教とプロテスタント
 救いの宗教 ―― イスラーム
 シーア派の分離、権力闘争
 シンクレティズム(宗教混淆) ―― 諸宗教がまじわるとき

■世界の宗教地図
 最大信者数を誇るキリスト教
 イスラーム世界の拡大
 仏教、鼓吹的なアジアの宗教
 アジアの諸宗教 ―― ヒンドゥー教、神道、儒教
 ユダヤ教は民族宗教か?
 自然宗教
 無神論は先進国の新しい宗教となるか?
 宗教セクトと分離派の拡大
 聖なるものの地誌
 2023年のフランスにおける宗教的景観?

■政治が関与するとき
 十字軍、史上初の「聖戦」
 ヨーロッパの宗教戦争
 21世紀の宗教 ―― 政治的手段とアイデンティティのあいだ
 戦うキリスト教の拡大
 政治的イスラームからジハード主義へ
 戦う仏教
 インド ―― ヒンドゥー教の覇権
 正統主義的・メシア主義的ユダヤ教
 ヴァチカン ―― カトリック教会のための外交ネットワーク
 イスラーム諸国会議機構の政治的使命とは?
 世界によりそう宗教
 正統性 ―― ナショナル・アイデンティティが宗教的になるとき
 国家と宗教 ―― 選択関係は?
 政教分離は例外か?
 宗教と自由 ―― 涜神は権利か?

■おわりに
 戦争から平和へ

■付録
 世界の主要な宗教と教義
 参考文献


出版社: 原書房

著者: フランク・テタール
訳者:蔵持不三也

発売/発行年月: 2024年12月
判型: A5
ページ数: 190

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3,850円(本体3,500円、税350円)

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