信仰の証し―キリシタン殉教者の時代―

  • 信仰の証し―キリシタン殉教者の時代―

カトリック大阪高松教区大司教・トマス・アクィナス前田万葉枢機卿 推薦

本書は、ひとリのドイツ人信徒が、日本各地を取材し、その成果をまとめ上げた、キリシタン殉教史である。
「この本は完璧を求めた歴史書でもなければ、歴史の細部まで精密に描き出すことを目的としたものでもあリません。……宣教の可能だった期間が非常に短かったにも関わらず、なぜあれほど多くの成果があげられたのか。そしてなぜ、むごたらしい責め苦にも関わらず多くのキリシタンが敢然として殉教を遂げたのか。それらを自分なリに理解しようと思い、日本各地を調べて回った成果をまとめたものです。」(著者「前書き」より)

無数のキリシタンの血が流された長崎・西坂の丘。そこに立った一人のドイツ人信徒の衝撃と疑問は、その後の彼の人生を変えた。
「なぜキリシタンが栄えた時代が、あれほど短かったにもかかわらず、多くの信徒を獲得できたのか。なぜ彼らは想像を絶する責め苦と、死の恐怖にも関わらず信仰を守り抜いたのか」。その答えを求めて著者は、日本の各地を訪ね、多くの人たちに取材し、本書をまとめ上げた。
著者の願いは、「キリシタン時代の宣教と、日本の殉教者たちの不屈の信仰をヨーロッパの人たちにもぜひ知ってほしい。」ことにある。
本書は、2019 年にドイツで出版された『DAS LICHT DES GLAUBENS』(信仰の光)の日本語版である。


●主な目次
 第1章 日本宣教
 第2章 日本におけるキリスト教迫害――組織的に徹底的に――
 第3章 棄教と殉教――死んでも「永遠のいのち」に生きる
 第4章 踏み絵――「あなたは命を失う」
 第5章 天草と島原――立ち上がるキリシタン
 第6章 日本における聖母マリア
 第7章 江戸時代の主な殉教者
 第8章 これ以上に大きな愛はない――津和野の殉教者たち



著者紹介:ラルフ・ペーター・ゲルラハ
1973年、当時の東ドイツ・エルスターヴェルダの出身。
教会オルガニスト、空手の指導員、税務署勤務、重度障がい者の個別介護、ネット販売会社社長など多様な業種に従事。
現在、カトリック司祭になるためドイツのレーゲンスブルク教区の神学校で勉強中。

翻訳:細川祐史

判型:B6判 並製
ページ数:256ページ
ISBN:978-4-8056-3926-9
初版発行:2024年8月5日
発行:サンパウロ


信仰の証し―キリシタン殉教者の時代―

2,090円(本体1,900円、税190円)

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