聖書と神の権威──聖書はどういう意味で「神の言葉」であるのか

  • 聖書と神の権威──聖書はどういう意味で「神の言葉」であるのか
「ところで、そのことについて聖書には何と書いてありますか?」
この問いは、世界中のキリスト者の間で、あらゆる議論において繰り返し唱えられてきました。
キリスト教の奉仕活動、信仰生活、教理、生き方、あり方などのどのような場においても、聖書が権威の中心であることは、公式な見解としても力強く支持されています。

しかし、このことが何を意味するのか、実際にどのように機能するのかについての統一見解は得られていません。キリスト者個人も教会も、戦争、同性愛、中絶などの問題にどう対応すべきか、特にこれらのテーマについて論じた聖書箇所を、どのように解釈すべきかについて苦慮しています。
このような意見の相違は、聖書の権威に対する信頼を揺るがしかねません。

英国国教会の聖職者であり、世界的に知られた聖書学者N・T・ライトは、こうした信仰理解の混乱の中で、聖書の位置と神の権威の理解について本書で新たなモデルを提示しています。

本書は、聖書の権威という昔から使い古された教義に新たな命を与え、今日における聖書の読み方について新鮮かつ有益な論説により、「神の言葉」としての聖書の価値を回復させようとしています。


推薦の言葉
この種のもので考えうる最高の書(『クリスチャン・センチュリー』誌)

神の権威を取り次ぐ水路としての聖書に関するこの幅広い概説は、聖書理解のゆがみを是正すると共に、聖書研究への第一級のアプローチによって隅々まで見事に書かれている。
(J. I. パッカー リージェント・カレッジ神学部教授)

徹底的で挑発的で洞察に満ち、古くからある疑問や議論をつねに問い直し、生きたダイナミックな現実としての聖書との出会いへと誘ってやまない――本書はライトの本領発揮であり、聖書を読み、愛するすべての人のための類まれな知恵の書である。(ティモシー・ジョージ サムフォード大学ビーソン神学校教授 『クリスチャニティ・トゥデイ』編集責任者)

ライトは本書で、聖書に対する私たちの思い込みに注意を促し、「リベラル」対「保守」という硬直した二極化を超える道を開いている。(ブライアン・マクラーレン 牧師、執筆家、講演者)


◎聖書、伝統、神の権威とは何か?
◎宗教改革者が成し遂げ、また見過ごしたものは何か?
◎今日のキリスト教右派と左派による聖書の誤読とは?

【目次】
 第二版への序
 プロローグ
 第1章 誰の権威によって?
 第2章 イスラエルと神の王国の民
 第3章 聖書とイエス
 第4章 使徒時代の教会における「神の言葉」
 第5章 最初の16世紀
 第6章 啓蒙主義の挑戦
 第7章 聖書の誤読
 第8章 正道に戻るには
 第9章 ケーススタディ──安息日
 第10章 ケーススタディ──単婚制
 訳者あとがき

著者:NT・ライト
訳者:山崎ランサム和彦

四六版 28O頁 並製

出版:あめんどう








聖書と神の権威──聖書はどういう意味で「神の言葉」であるのか

2,750円(本体2,500円、税250円)

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