聖書の輪郭 文脈と構造から読む各書のメッセージ
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聖書通読ガイドブックの決定版!
各書の文脈と構造に着目し、語られているメッセージを紡ぎ出す。
●それぞれの書はチャート付き、アウトラインが一目で分かる
●最新の聖書学に基づいた、分かりやすい解説が理解の助けに
●それぞれの書の輪郭が浮き彫りになり、聖書研究が楽しみに
「木を見て森を見ず」ということわざがあります。
私は聖書を読みながら、自戒の意味をこめてこのことばを思い出すようにしています。
聖書を読みながら有名な聖書の一節や段落に注目をして味わうことはあっても聖書66巻各書の全体像、また聖書の全体像が見えていないことが多いのです。
聖書を読むにあたって聖書という広大な森の中で、迷子になることなく、聖書各書の全体像(輪郭) をつかんで各書を通じて語られているメッセージや真理を理解する助けになればと願って本書を執筆しました。
私が聖宣神学院で学んでいた頃はロバート・リー著『輪郭的聖書』や渡辺勝弘著『わが足のともしび』などの書籍を使って聖書を通読するように勧められました。
これらの書籍は今では入手することも困難ですし、半世紀以上も前に書かれたものですので、聖書学は当時からはるかに発展しています。
その意味でも多少でもアップデートされた参考書が必要とされています。
近年、新改訳2017、日本聖書協会共同訳といった新しい翻訳聖書が刊行され、聖書を読む助けとなる書籍も次々と出版されています。
それぞれに長所があり役立つものばかりですが、本書はできる限り二番煎じにならないよう独自の特徴を出すように心がけました。
最初に各書を理解するために、大まかな内容・背景などの情報を記し、次にアウトラインをチャ−ト(図表)にまとめ、その区分にしたがって各書の内容を記しています。
最後に書全体からのメッセージを要約しています。
みことばを取り継ぐ箇所となる聖書各書やその全体の文脈をとらえるために本書がいくばくかでも助けになればと願います。
(序文より抜粋)
出版社: イムマヌエル綜合伝道団出版事業部
著者: 岩上敬人(いわがみたかひと)
日本福音同盟総主事、インマヌエル綜合伝道団牧師。米国のアズベリー神学大学院(神学修士)、英国のマンチェスター大学大学院(哲学博士)。新約聖書学(パウロ研究)を学ぶ。著書に「パウロ- ギリシア・ローマ世界に生きた使徒」(いのちのことば社)「パウロの生涯と聖化の神学」(日本聖化交友会)等。
発売/発行年月: 2024年3月
判型: A5
ページ数: 302
聖書の輪郭 文脈と構造から読む各書のメッセージ