ヘンリ・ナウエン 傷ついても愛を信じた人
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20世紀を代表する霊的指導者ヘンリ・ナウエン。
現代世界で傷だらけになって神を求め続けた、その生涯と信仰を、ナウエン研究の第一人者がわかりやすく描く。
ナウエンファンにも、これから読む人にも必読の書。
神の愛が見えにくく、魂の飢え渇く今こそ、ナウエンに聴こう!
ナウエン・セレクションシリーズとあわせてどうぞ!
はじめに
序章 ヘンリ・ナウエンの霊性と現代
なぜ、ヘンリ・ナウエンなのか
ヘンリ・ナウエンの魅力
第一章 霊性の変遷
二十世紀の霊性
母国オランダの教会の状況──ナウエンを育んだ社会的・宗教的土壌
大戦後の北アメリカにおける霊性の変遷
キリスト教霊性とは
第二章 ナウエンの人生の素描と作品に見る霊的変遷
幼少・青年時代(1932-51年)
大神学校・新司祭時代、そして心理学の学び(1951-64年)
アメリカにおける心理学の研鑽(1964-66年)
ノートルダム大学、そして再び本国オランダで(1966-70年)
イェール神学大学院にて(19971-81年)
ラテンアメリカにて(1981-82年)
ハーバード神学大学院にて(1982-86年)
ラルシュに「家」を見つける(1986-90年)
再びデイブレイク共同体にて(1990-96年)
第三章 ナウエンの霊性の特徴
その霊性の特徴
孤独との付き合い LonelinessからSolitudeへ
愛されていることの自覚──無力感からの出発
友情の証し──友のためにいのちを捨てる愛への葛藤
第四章 ナウエンの霊性の神学的・人間学的考察
満たされないことへの葛藤
未完の欲求を生き抜く
イエスの選択──未完の欲求の実り
ナウエンとキリスト
キリストの復活の証し人
第五章 傷ついた癒やし人──ヘンリ・ナウエン
傷ついた癒やし人
ナウエンとセクシュアリティ
ナウエンのパラドックス
ナウエンと霊的同伴
終章 ナウエンから現代日本に生きる私たちへ
終わりに
【著者紹介】酒井陽介(さかい ようすけ)
イエズス会司祭。1971年、横浜に生まれる。2001年、司祭叙階。2018年、教皇庁立グレゴリアン大学心理学科博士課程修了(心理学博士)。2020年、教皇庁立グレゴリアン大学心理学科講師。2022年、上智大学神学部・上智大学大学院実践宗教学研究科准教授。ヘンリ・ナウエン『今日のパン、明日の糧 暮らしにいのちを吹きこむ366のことば』『傷ついた癒やし人 新版』(共に日本キリスト教団出版局)の解説を執筆。
出版年月日 2023/12/15
判型・ページ数 4-6・168ページ
出版:日本キリスト教団出版局
ヘンリ・ナウエン 傷ついても愛を信じた人