このいのちの日のかぎり ー難病ALSの妻とともに歩んだ出シドニー記ー
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「『天国って、どんなところかしら。口では言い表せないほど素晴しいところでしょうね。ノブと一緒に行きたいわ」。暖かな陽ざしを浴び、そう言って微笑む車椅子の妻に、涙がこみ上げて頬を伝った」。
小学校で初めて出会ってから40年後、やっと初恋のお互いと結ばれ、オーストラリアの雄大な自然の中で幸せな日々を送っていたふたり。しかし、そんな彼らを襲ったのは、思いもよらなかった妻の難病・ALS(筋萎縮性側索硬化症)発症、そして夫の癌という過酷な試練だった。
本書は、人生を揺るがす苦難に直面した夫婦が、イエス・キリストと聖書のことばを信頼し、神から与えられる力によって互いを支え合って歩んだ軌跡を書き記した実話である。
内容紹介
病や愛する者の死など、逃れられない苦難に直面している人にとって、聖書に書かれている言葉がどんな助けになるというのか。神への信仰があったからといって、病が癒されるのか。本書はそうした疑問を抱く人に、救いとは何か、神は実在するのか、信じる者の上に神の力が実際にどのように働くのかを、林夫妻が経験した具体的な場面を通して明らかにしていく。本書は夫妻の愛と闘病の記録であると同時に、「弱さの中に現われる神」「どんな小さなことにも目をとめ、約束を必ず果たす神」の存在の証明である。
目次
第一部 荒野へ呼ぶ声に導かれて
【第1章】新たなる旅立ち
【第2章】イエス・キリストに導かれ、荒野へ
【第3章】絶望の谷間へ
【第4章】共に歩んでくださる神
【第5章】出シドニーへの道
【第6章】神の時にかなって
【第7章】鷲のように翼をかって
【第8章】わざわいではなく平安を
【第9章】朽ちるもの、朽ちないもの
【第10章】夫自身の証言
【第11章】神の家族と共に
【第12章】すべて神の御手の中
第二部 天からのマナを糧に
【第13章】一歩ずつ山路を越えて
【第14章】試練の中で出会う神
【第15章】一歩一歩、主イエスと共に
【第16章】クリスマスの喜び
【第17章】火の中、水の中を通る時も
【第18章】神に遣わされた人々
【第19章】神の家族に囲まれて
【第20章】わがたましいよ、主をほめたたえよ
第三部 苦難の道の果てに───神ともにいませば
【はじめに】
【第21章】綱渡りのような日々の中で
【第22章】全ては神の御手の中に
【第23章】苦しむとき そこにある強き助け
【第24章】今日1日、終わったか?
【第25章】たとえ外なる人は衰えても
【第26章】ベターではなくベストを
【第27章】苦しみから解き放たれて
【第28章】全てのことに時がある
【第29章】出会った時は2人だけ、これからは愛する人たちと
著者紹介
林 敦子(はやし・あつこ)
1952年、東京都台東区上野生まれ。1959年、東京都葛飾区立・西渋江小学校に入学、お互いに出会う。1975年、私立・麻布大学(神奈川県相模原市)獣医学部卒業後,東京の大手病院に臨床検査技師として就職。1999年に渡豪し、シドニーにて林 伸義と結婚生活を開始。2018年、クローズネスト日本人教会にて病床洗礼を受ける。同年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、闘病生活を送った後、2021年5月30日に召天。
林 伸義 (はやし・のぶよし)
1952年、東京都葛飾区四つ木生まれ。1959年、東京都葛飾区立・西渋江小学校に入学、お互いに出会う。1976年に渡豪。1980年、Sydney College/Modern English 科卒。1980年、University of New England(ニューイングランド大学)心理学科・犯罪心理学科入学、1982年に肺炎のため同校中退。1982年、旧North Katoomba Church of Christで受洗。1982年、シドニー大手日系企業に就職、2017年に退職。2019 年9月、悪性リンパ腫(癌)と診断され、放射線治療を受ける。2020年8月、癌の再発。2021年5月、妻の敦子を天に見送る。2021年10月、3 回目の癌が再発(2022 年現在、がんは消失)。11月、NSW 州 Belmont North(ベルモント・ノース)に転居、現在に至る。クローズネスト日本人教会の礼拝に参加中。
サイズ:4/6判・ソフトカバー:314ページ
商品パッケージの寸法18.8 x13 x 1.7 cm
出版:イーグレープ
2022年11月
このいのちの日のかぎり ー難病ALSの妻とともに歩んだ出シドニー記ー
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