カトリック生活 2023年9月号
【 特集 】 「正義」という危うさ(後編)
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[今月の特集]
今月号の表紙(ドメニコ・モレッリ「キリストと姦淫の女」)はヨハネ福音書8章1〜11節の場面。姦通の現場で捕らえられた女を、律法学者やファリサイ派の人々が、イエスの前に連れてきて質問する。「こういう女は石で撃ち殺せと律法にあります。あなたはどう考えますか?」と。
イエスを陥れるためだ。イエスはそれに対し「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と答えると、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去っていく。
イエスは今日も私たちに問う。「あなたは自分のことを棚に上げて、自分の尺度、自分の正義で他者を裁いてはいないか?」と。私の、私たちの正義の危うさを自覚したい。
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・人間のエゴと自己中心的正義をどう乗り越えるか ―支配の力、資本の力を超えるアガペの神の目で気づく ●柳田敏洋
・「正しさ」が生み出すネット上の問題 ●泉水清志
・心にともる光を信じて すぎゆく時間の中で〜社会正義について考える ●山中千枝子
・カトリック・サプリ 「正す」ということ ●竹下節子
・マリアの風に乗って 「正しさ」と「いつくしみ」2 ●岡 立子
・殻を破って飛び出そう! 番外編 神の正義、人の正義 ●平林冬樹
出版:ドン・ボスコ社
カトリック生活 2023年9月号