コヘレトと黙示思想

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荒廃した時代に、いかなる知恵で対峙するか?

希望を失い、歴史の「終わり」を渇望する黙示思想に抗い、「終末は無い」と主張するコヘレト。「時」「飲み食い」「ヘベル」などをモチーフに、皮肉や逆説を駆使して説くその「救済」とは? 厭世的な書という誤解を解き、コヘレト書の真実に光を投ずる。

【目次】

第1部 総論――コヘレト書と黙示思想

 第1章 黙示思想とコヘレト書

 第2章 黙示の起源は預言か知恵か

 第3章 黙示、預言、知恵

 第4章 「黙示」概念の根源をめぐる考察

第2部 各論――コヘレト書をめぐる諸考察

 第1章 コヘレトの思想的戦略

 第2章 最悪のシナリオを想定して

 第3章 コヘレト書における「謎解き」

 第4章 コヘレト書の反黙示思想

 第5章 コヘレト書の構成と統一性をめぐって

 第6章 コヘレト書におけるパロディー

 第7章 死すべき者の救済

 第8章 コヘレト書の「ヘベル」について

 第9章 コヘレトの時間認識と救済

 第10章 コヘレト書の歴史的背景

付録 書評1、書評2


出版: 教文館
著者: 小友聡

2023年3月

判型: A5
ページ数: 320

コヘレトと黙示思想

5,500円(本体5,000円、税500円)

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