哲学 第73号 事実と虚構

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事実と虚構
●大会シンポジウム「事実と虚構」
・シンポジウム報告(長坂真澄・柏端達也)
・議論としてのフィクション(伊勢田哲治)
・デリダと虚構性の問い――歴史,証言,嘘(亀井大輔)
・〈虚実〉のコミュニケーションとしての「うわさ」「流言」「風評」(関谷直也)

●学協会シンポジウム「論理と倫理――『論考』一〇〇年を機に」
・学協会シンポジウム報告(伊勢俊彦・千葉清史)
・ウィトゲンシュタインとショーペンハウアー ――底無き意志の倫理をめぐって(板橋勇仁)
・「論理は超越論的である」(『論考』六・一三)――汎論理主義者ウィトゲンシュタイン(野村恭史)
・意志・幸福・神秘――前期ウィトゲンシュタインにおける「倫理的なもの」をめぐって(古田徹也)

●哲学教育ワークショップ「小・中学校の特別の教科『道徳』の教科書の使い方を考える」報告(阿部ふく子)

●男女共同参画・若手研究者支援ワークショップ「若手研究者をとりまく学会の現状と課題」報告(五十嵐涼介・遠藤進平・樋口朋子・槇野沙央理)

●応募論文
抵抗と赦し――『全体性と無限』における繁殖性の二元性(石井雅巳)
主客ハイブリッド福利理論の展望(石田 柊)
ニーチェのダーフィト・シュトラウス批判――初期ニーチェにおける学問の位置づけを巡って(石橋 諭)
ニーチェ思想における徳としての正義――懲罰主義に対する批判(梅田孝太)
ヘーゲルの「絶対的相関」論における自由の「顕現(Manifestation)」(岡崎秀二郎)
ジャン・ヴァールの思想と実存の哲学――循環する超越と内在(押見まり)
田辺元の「種の論理」における帝国日本の民族的自己認識(カク ミンソク)
スピノザにおける自己知の論理――「観念の観念」の役割をめぐって(笠松和也)
自己との対話としての思考――プラトン『テアイテトス』187c-200dにおける虚偽判断のアポリア(郷家祐海)
永遠回帰における「決断」の可能性――ハイデガーのニーチェ解釈を「存在史的思索」から読み解く(小林昌平)
信仰を支える人間的な論拠――デカルトの「表面」について(佐藤真人)
『純粋理性批判』における「哲学すること」(佐藤慶太)
認識的表出主義の二つの問題は本当に解決されたのか(須田悠基)
部分の優先性と分割不可能性――スピノザ『エチカ』第一部定理一二を中心に(立花達也)
バウムガルテンの実体論における二重の差異化――伝統的な理論の刷新とスピノザへの応答(津田栞里)
プロティノスの擬似質料・形相論(豊田泰淳)
ダーウォルの二人称的観点と非人称性(松本大理)
アイティアーのもつれ(文 景楠)
リクール『他としての自己自身』における「自己の証し」概念の再検討(山野弘樹)
カント人種論における合目的的体系――批判哲学との関連(李 明哲)

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●インターナショナルセッション総括 The Philosophical Significance of the Pre-Modern Intellectual Heritage(中野裕考)

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日本哲学会 編
出版社: 知泉書館

2022/4/1

哲学 第73号 事実と虚構

1,980円(本体1,800円、税180円)

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