図説 クリスマス全史:起源・慣習から世界の祝祭となるまで
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古代ローマに遡る起源から、慣習、 世界各地で独自に発展した祝い方まで、クリスマス2000年の歴史を、宗教、政治、文化の観点から豊富な図版で解説するクリスマス史の決定版。
三世紀、ローマ帝国が冬至とキリストの降誕日を融合したことで誕生した一二月二五日のクリスマス。長い歴史のなかで、時にキリスト教への改宗の手段とされ、ピューリタンによって禁じられ、政治・思想の武器としてファシストや共産主義者に利用してきたこの祝祭は、いかにして強大な影響力を持ち、世界へと伝播していったのか。サンタクロースをはじめ、ディケンズの『クリスマス・キャロル』などクリスマスには欠かせない登場人物や、クリスマス・キャロルの文化にも触れながら、世界各地で独自に発展したクリスマスの祝い方などを紹介する。
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現代は、とりわけ民族・宗教・文化の「多様性」が重要視されている。従って「キリストのミサ」という意味をもつクリスマスを祝うことは、聖俗のはざまにありつつ様々な文化的社会的現象を呈している。そのことを具体的に知り、また考察するために本書は貴重な素材を提供していると言えよう。
――青山学院大学教授 大島力 本書「解説」より
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◆◆目次◆◆
はじめに
1章 クリスマスの起源
2章 初期の祝祭と慣習
3章 クリスマスの文化と芸術
4章 禁じられたクリスマス
5章 異郷でのクリスマス
6章 クリスマスと商業主義
7章 クリスマスの登場人物たち
8章 クリスマスの世界戦略
9章 公共空間でのクリスマス
10章 クリスマスと教会
おわりに
解説
訳者あとがき
原注
著者:タラ・ムーア Tara Moor
ペンシルヴェニア州立大学エリザベスタウン・カレッジでプロフェッショナル・ライティング・プログラムの責任者を務める。著書にVictorian Christmas in Print(書物に描かれたヴィクトリア朝時代のクリスマス)がある。
訳者:黒木章人(くろきふみひと)
翻訳家。立命館大学産業社会学部卒。訳書に『フェルメールと天才科学者』『悪態の科学』(原書房)、 『ビジネスブロックチェーン ビットコイン、FinTechを生みだす技術革命』(日経BP)など多数。
監修:大島力(おおしまちから)
1953年生まれ。東北大学文学部史学科卒、東京神学大学大学院博士課程後期修了、神学博士。現在、青山学院大学教授。専門は旧約聖書学。著書に『聖書は何を語るか』(日本キリスト教団出版局)、『旧約聖書と現代』(NHK出版)など多数。
出版:原書房
2021年11月
図説 クリスマス全史:起源・慣習から世界の祝祭となるまで
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