アナキズムとキリスト教

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信仰のアナーキー

鋭利な技術社会批判で知られるキリスト教知識人、ジャック・エリュール。ファシズムとの闘争、シチュアシオニストとの接触やエコロジー運動への参与のなかで形成されたそのラディカルな思想は、組織宗教の権威主義や国家を追認する聖書理解に反駁し、信仰とアナキズムの出会うべき地点を開示する。主人の軛を砕く解放の神、支配の根拠を切り崩すイエス、政治権力を退ける預言者や黙示録など、キリスト教に内在するアナーキーなポテンシャルを覚醒させる晩年の重要作。

【目次より】

第一部 「キリスト教の立場から見たアナーキー」

1「アナーキーとは何か」、2「キリスト教に対するアナーキーな憤り」

第二部 「アナーキーの源泉としての聖書」

1「ヘブライ語聖書」、2「イエス」、3「ヨハネの黙示録」、4「ペトロの手紙一」、5「パウロ」

補論「カール・バルトとアルフォンス・マイヨによるローマ人への手紙13章1-2節の解釈」「良心的兵役拒否者」‥‥‥


出版: 新教出版社
著者: ジャック・エリュール
訳者:新教出版社編集部

2021年9月

アナキズムとキリスト教

2,750円(本体2,500円、税250円)

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