いいんだよ、昨日までのこと全部。
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「あなたが生きていることに『ありがとう』と言いたい」
10代の死因一位が自死であるこの社会で、未来を担う若者たちに希望をもってほしい――これまで2,000人以上の若者に関わり、悩みに耳を傾けてきた「ドラマー牧師」が、今伝えたい心がフッと軽くなる31の言葉。
≪はじめに≫
はじめまして。
希望を歌うロックバンド「ナイトdeライト」のドラムを担当している田中満矢(たなかみちや)といいます。
Twitterの名前は「ドラマー牧師」。
バンドのかたわら、キリスト教会で若者のための牧師をしています。この12年間、2千人以上の中・高・大学生と関わりながら居場所づくりに励んできました。彼らと過ごした時間は、いつもぼくに生きる力を与えてくれました。この本は、そんなぼくの集大成です。
毎日にはいろんな瞬間がありますよね。ほめてほしい時。認めてほしい時。愛してほしい時。叱ってほしい時。破裂寸前の風船のように心がパァンとはち切れそうになる時。たまり溜まった感情を吐き出す場所がない時。いのちを止めてでも楽になりたいと願ってしまう時―。
いろんな瞬間が、ぼくの人生にもありました。
「消えたい」って思ったっていい。
「死にたい」って思ったっていい。
そう思う理由が、あなたにはちゃんとあったのですから。
今読んでくれてるあなたは、今日まで生きててくれました。
それだけで十分だと思っています。
あなたがこの本を手にしてくれていること自体が、ぼくにとってうれしいことです。
「生きていてくれてありがとう。」
それがぼくの、あなたに伝えたい気持ちです。
心が呼吸できないくらい苦しいとき、この本が少しでもあなたの心を楽にしてくれたらいいと願っています。
目次を見てみてください。もしかしたら、自分の気持ちと重なる言葉があるかもしれません。そのページに綴られた言葉が心の呼吸を楽にしてくれますように。
各項目には、そんな時に聴いてみてほしいぼくらの曲を紹介しました。
コードを読み取って、あなたのための曲を聴いてみてください。
「いいんだよ。昨日までのことは全部、もういいんだよ。
今きみがいる。ただそれだけで心は全部みちている。」
(ナイトdeライト「カラフル」より)
ただあなたがいてくれるだけで、笑顔になれる人がいます。
よければ、ふとした瞬間にページを開いてみてくださいね。
田中満矢
≪目次≫
1 朝起きるのが憂うつ。
2 失恋した。
3 イライラする。
4 叱られた。
5 だれもほめてくれない。
6 顔に自信がもてない。
7 わかったふりをしちゃう。
8 自分が嫌いだ。
9 素直になりたい。
10 コンプレックスがあったらダメ?
11 自分に幻滅した。
12 だれも自分をわかってくれない。
13 自分の役割が見当たらない。
14 自分がいないほうがいいんじゃないかって思う。
15 最近悪いことばっかり起こる。
16 もう疲れた。
17 余裕がない。
18 仲直りできる自信がない。
19 むちゃぶりされた。
20 ケンカした。
21 あの一言に傷ついた。
22 家族とうまくやっていきたい。
23 自分は親不孝者だと思う。
24 もっとフォロワーを増やしたい。
25 挑戦したいけど、すごく怖い。
26 目に見えるものしか信じられない。
27 ふるいにかけられている。
28 自分がない気がする。
29 期待に応えるのがキツイ。
30 やらないといけないことが多すぎる。
31 人と比べて劣等感を感じている。
≪著者プロフィール≫
田中満矢(たなかみちや)
ドラマー牧師。1983年札幌生まれ。 北星学園大学心理・応用コミュニケーション学科卒。テキサス州のChrist For The Nations Instituteに3年間留学。札幌新生キリスト教会ユースパスター(若者担当牧師)、希望を歌う4人組ロックバンドナイトdeライトのドラマー。12年間若者の居場所づくりに励み、約2000人と出会う。10年続けたブログとラジオ「みちや牧師の悩み解決事務所」では、寄せられた多くの悩みに等身大で返答してきた。バンドでは、北海道いのちの電話のテーマソングを担当。飢餓対策団体ハンガーゼロ親善大使としてウガンダ、カンボジアを訪問。3年連続Zepp東京・大阪・札幌単独ライブなど全国に向けて明日への希望を発信中。FMノースウェーブ ナイトdeライトリビング毎週日曜21時から放送
著者:田中満矢
出版社:フォレストブック(いのちのことば社)
いいんだよ、昨日までのこと全部。