ボンヘッファーとキング 抵抗に生きたキリスト者

  • ボンヘッファーとキング 抵抗に生きたキリスト者
ナチズム、人種差別に抵抗し、ともに39歳の若さで斃れた二人。それぞれがガンジーの非暴力抵抗に傾倒しながらも、非暴力を貫いたキングと、ヒトラー暗殺計画に加担したボンヘッファーとの違いなど、その共通点と相違点を本格的に比較・考察した唯一の研究書。


【目次】

 はじめに/謝辞

第一部 生  涯
 第1章 序論――人・時間・場所
       自伝的考察
       問題の所在
       方法論について
       まとめ
 第2章 神学としての伝記
       ドイツの状況
       ボンヘッファー家
       キング家
       家族の伝統の比較
        ――ボンヘッファー家とキング家
 第3章 学問的・精神的成長
       ボンヘッファーの青年期
       マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
        ――準備の年月
       まとめ
 第4章 教会奉仕における人格形成の経験
       教会奉仕における人格形成の経験
        ――ボンヘッファーの場合
       「正義に取り組む」
       まとめ
第二部 精神の形成
 第5章 神学的影響
 第6章 人種と民族
 第7章 行動における愛
 第8章 集合的悪との闘い
 第9章 志を同じくする者たちの精神の交わり
     ――ガンジー、ボンヘッファー、キング
       ガンジーの生涯の概要
       山上の説教の魅力
       ガンジー、ボンヘッファー、キングと、
        「汝の敵を愛せよ」
       まとめ――比較と批判的検討
第三部 信仰と実践
 第10章 ボンヘッファーとキングにおける教会と国家の関係
       教会と国家――プロテスタントの伝統
       教会―国家関係についてのボンヘッファーの理解
       教会―国家関係についてのキングの理解
       まとめ
 第11章 決断の背景――ボンヘッファーの場合
       ボンヘッファーのドイツ――ナチズムと教会闘争
       アーリア条項とユダヤ人問題
       「信仰告白が問題となる状況」
 第12章 決断の背景――キングの場合
       奴隷制度の影
       キングが指導したいくつかの非暴力抗議運動
 第13章 力に向かって真理を告げる――ボンヘッファーの場合
       ラディカルなキリスト論と政治的抵抗
       状況に即した決断
       平和主義・政治的抵抗運動・地下活動・殉教
       政治的抵抗運動
       地下活動
       殉教についての考察
 第14章 力に向かって真理を告げる――キングの場合
       キングの倫理的方法論
       抵抗運動のルーツ
       非暴力への巡礼
       キングの悪夢と殉教
       終わりに向かって

 おわりに 地上における神の国

 注/主要参考文献/訳者あとがき/索引


J.ディオティス・ロバーツ:著 
島田 由紀:訳

A5判 上製 290ページ

出版:日本キリスト教団出版局

ボンヘッファーとキング 抵抗に生きたキリスト者

4,620円(本体4,200円、税420円)

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