人物でたどる礼拝の歴史
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カトリック、プロテスタント、聖公会、正教会などの教派の枠を越え、使徒教父時代から中世、宗教改革、キリシタン時代、近・現代まで、それぞれの時代で礼拝をめぐる議論や実践に影響を与え、貢献した人々の生涯・思想・業績から多彩な礼拝の歴史を眺める。
【目次】
まえがき(今橋 朗)
1 使徒教父の時代
──『ディダケー』とイグナティオス(宮越俊光)
2 二〜三世紀の典礼の遺産
──ユスティノスとヒッポリュトス(宮越俊光)
3 キリスト教公認後のエルサレムの典礼
──キュリロスとエゲリア(宮越俊光)
4 カテケーシス全盛期の東西教会の巨頭
──クリュソストモスとアンブロシウス(宮越俊光)
5 修道院典礼の発展とローマ典礼の確立
──ベネディクトゥスと教皇グレゴリウス一世(宮越俊光)
6 カロリング・ルネサンス時代の典礼
──カール大帝(シャルルマーニュ)と
中世の人々の典礼生活(宮越俊光)
7 中世の修道院改革の影響
――クリュニー修道院、シトー会、フランシスコ会(宮越俊光)
8 ドイツ宗教改革における礼拝改革
──ルターとブーゲンハーゲン(J. トラスコット)
9 英国教会の誕生と礼拝
──クランマーとエリザベス一世(吉田雅人)
10 改革派教会の礼拝(1)
──カルヴァンとノックス(出村 彰、大宮 溥)
11 改革派教会の礼拝(2)
──ツヴィングリとブツァー(南 純)
12 再洗礼派の礼拝(出村 彰)
13 トリエント公会議とその後の改革時代の人々
──教皇ピウス五世とグレゴリウス十三世など(宮越俊光)
14 ドイツ敬虔主義の礼拝
──シュペーナーとツィンツェンドルフ(梅田與四男)
15 キリシタン時代の心の交流
――ヴァリニャーノが蒔き
セルケイラが刈り入れたもの(川村信三)
16 ピューリタンの礼拝
――コットンが残したもの(越川弘英)
17 メソジスト礼拝の創始者
――ウェスレー兄弟(坂本 誠)
18 オックスフォード運動
――ニューマンの軌跡(加藤博道)
19 フロンティアの礼拝
──フィニーの貢献(荒井 仁)
20 カトリック典礼運動の思想を深めた二人
――グアルディーニとユングマン(石井祥裕)
21 礼拝の真のみちびき手
――東方正教会の場合(松島雄一)
22 聖餐の交わりが教会に息を吹き込む
――ヒーバートとディックス(加藤博道)
23 第二バチカン公会議と典礼の刷新
――二人の教皇とブニーニ(宮越俊光)
24 日本におけるプロテスタント宣教初期
――バラとタムソン(五十嵐喜和)
25 「リマ式文」の成立
──トゥリアンの貢献(神田健次)
26 ヒム・エクスプロージョンとそれ以後の賛美歌作家たち
──レン、ダゥ、ベルらの活動(横坂康彦)
あとがき(江藤直純、宮越俊光)
礼拝史略年表/執筆者一覧/初出一覧
江藤 直純:編
宮越 俊光:編
A5判 並製 264ページ
出版:日本キリスト教団出版
人物でたどる礼拝の歴史