みあしのあと 主イエスならどうなさるか?
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「主イエスならどうなさるか?」を向こう一年間、自分たちの行動原理にしようと誓い合った教会員たちの、苦悩と喜び。
今から100年以上前、1896年にアメリカで書かれた小説。
数十か国語に訳され、「世界で最も読まれた10冊」に選ばれるほどのロングセラー(日本語は、明治33年・安孫子貞治郎訳・教文館が初訳、これを含めて6種類の邦訳がある)。
ラウシェンブッシュの「ソーシャル・ゴスペル」(社会福音)運動にも大きな影響を与えたことは有名。
「主イエスならどうなさるか?」(What would Jesus do)の頭文字「WWJD」は、イエスに従って生きようとする人たちの合い言葉にもなっている。
この邦訳は、全体の訳三分の一(続刊予定)。
挿し絵:タニヤ・サヤカ
【おはなし】
ヘンリー・マックスウェル牧師が牧会するレイモンド第一教会は、市の有力者や富裕な人たちが集う満ち足りた教会だった。ところが、ある聖日の礼拝に、病み衰えたホームレスの男性がやってくる。彼は力つきて息絶えた。「あなたたちクリスチャンにとって、主のみあしのあとに従うとは何を意味するのですか?」との問いを残して......。
この出来事に心動かされた牧師と数名の信徒が、向こう一年間、「主イエスならどうなさるか?」という問いに従って自らの行為を決定しようと誓う。
彼らの行為は、たちまち非難の嵐や失職の危機を招き寄せる。
しかし心動かされ賛同する人たちも......。
【訳者について】
川越敏司(かわごえ・としじ)氏は1970年、和歌山県和歌山市生まれ。福島大学経済学部卒、大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了、博士(経済学)。現職は公立はこだて未来大学システム情報科学部准教授。 著書・論文:『実験経済学』(東京大学出版会)、「自閉症と教会」(『福音と世界』2007年10月・11月号)。 訳書:スティーブン・J・ブラムス著『旧約聖書のゲーム理論-ゲーム・プレーヤーとしての神』(東洋経済新報社)、ロナルド・ナッシュ著『幼子の救い-悲しむ親への慰め』(新教出版社)、キャシー・ブラック著『癒しの説教学-障害者と相互依存の神学』(共訳、教文館)
堀 繭子(ほり・まゆこ)氏は1978年、函館市生まれ。サンフランシスコ州立大学芸術学部映画学科卒、映像テクノアカデミア映像翻訳科卒。東北新社・外画制作事業部を経て、現職は映像翻訳家(フリーランス)。 映像翻訳作品:『ステップ・アップ』、『プリティ・ライフ2』、『プリンセス ダイアナ,最後の1年』、BBCドキュメンタリー作品、ヒストリーチャンネル作品、等。 (2008/07記)
出版:新教出版社
みあしのあと 主イエスならどうなさるか?