人種の問題 アメリカ民主主義の危機と再生

  • 人種の問題 アメリカ民主主義の危機と再生
1993年(ロス暴動の翌年)に刊行され、全米でベストセラーとなった本。原題 Race Matters。
黒人の絶望、黒人の保守化、黒人とユダヤ人の関係、黒人のジェンダーとセクシュアリティ、マルコムXの遺産、等々を論じる。
人種問題を、いわゆる固定した「黒人差別」「人種問題」と見なすのではなく、経済格差や文化資本の不平等の視点から鋭く批判し、アメリカ民主主義の最も深い危機と捉え、その再生の方途=「回心の政治学」の内実を論じる。
2008年アメリカ大統領選の行方とも絡めながら、改めて注目されるべき書。

【著者について】
著者Cornel Westは1953年生まれ。祖父はバプテストの牧師。ハイスクール時代は公民権運動に参加。17歳でハーヴァード大学に入学、わずか3年で優秀な成績で卒業。プリンストン大学で博士号を取得(「マルクス主義の倫理的次元」)。エール、ユニオン、ハーヴァードなどで教鞭をとり、現在はプリンストンの教授。いま最も注目を集めている黒人知識人・オピニオンリーダーである。(08/09)

著者:コーネル・ウェスト 
訳者:山下慶親

出版社: 新教出版社

人種の問題 アメリカ民主主義の危機と再生

2,200円(本体2,000円、税200円)

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