現代神学の最前線(フロント) 「バルト以後」の半世紀を読む

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20世紀の神学的巨人なきあと、ポストモダンから宗教右派まで混沌の中にある現代神学の多様な潮流を、解放的視点からシャープな筆致で描く。

【目次より】
第1講 はじめに
   ――今、神学に何が起きているのか
第2講 世俗化の神学と「宗教なき時代」のキリスト教
   ――アメリカはボンヘッファーを誤読したのか
第3講 黙示録的時代を告げたラディカル神学
   ――「神の死の神学」の誕生とその後
第4講 政治神学は未来の変革を告知する
   ――イエスの想起と終末的希望を語り継ぐ
第5講 黒人神学とアメリカ周縁社会の希望
   ――黒人神学の新世代は何を語るのか
第6講 ポストモダン時代のフェミニスト神学
   ――多様に「女たちの経験」を綴る
第7講 解放の神学は貧しい者を選択する
   ――マルクス主義から民衆の基層文化へ
第8講 アジア神学とポストコロニアルの展望
   ――「文化」、「民衆」、「解放」のキーワードの次に
第9講 宗教の多元神学とグローバル危機
   ――紛争の時代に宗教の対話は可能か
第10講 プロセス神学は経済とエコロジーに「進化」する
   ――新古典神論から解放主義へ
第11講 福音派神学とエヴァンジェリカルの伸張
   ――リベラル「崩壊後」の戦略はどこに?
第12講 ポストリベラル神学が語る教会の物語
   ――キリスト教新保守主義のめざすもの
第13講 修正神学の批判的な知の挑戦
   ――革新的キリスト教が語る現代の「神」
第14講 ポストモダン神学の様々な意匠
   ――二十一世紀、時代はポストモダニズム?
第15講 宗教右派は神国アメリカをめざす
   ――統治の神学、キリスト教再建主義、セオノミー
第16講 おわりに
   ――ポストバルトから宗教右派の神学まで
現代神学史年表


栗林輝夫(くりばやし・てるお)
1948年-2015年。国際基督教大学、東京神学大学、ユニオン神学大学等で学ぶ。四国学院大学教員を経て関西学院大学法学部教員。
著書『荊冠の神学――被差別部落解放とキリスト教』(1991)で神学界に衝撃を与えた。ほかに『日本民話の神学』(1997)、『シネマで読む旧約聖書』(2003)、『ブッシュの「神」と「神の国」アメリカ』(2003)、『現代神学の最前線』(2004)、『キリスト教帝国アメリカ』(2005)、『シネマで読む新約聖書』(2005)、『原子爆弾とキリスト教』(2008)、『アメリカ大統領の信仰と政治』(2009)、『日本で神学する』(2017)、『アメリカ現代神学の航海図』(2018)など多数の著書がある。

出版社: 新教出版社

現代神学の最前線(フロント) 「バルト以後」の半世紀を読む

2,420円(本体2,200円、税220円)

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