アタナシオス神学における神論と救済論
ローマ帝国の迫害下のキリスト教会の立場は、紀元4世紀に大きく変わり、帝国の国教となった。この激動の時代で、アタナシオスは、キリスト教の神概念である「三位一体論」の確立に多大な影響を与えた。そんなアタナシオス神学の特質を解明する、貴重な一冊。
<目次>
序論 本研究の目的と方法
第1部 アタナシオスにおける神の善性の理解:
第1章 中期プラトン主義とオリゲネスにおける神の善性の理解
第2章 『異教徒駁論』における神の善性に基づく自己啓示
第3章 アタナシオスの『ロゴスの受肉』における神の善性
第4章 アタナシオスの『アレイオス派駁論』第3巻第59〜67章における神の善性
第2部 アタナシオスの救済論:
第1章 『異教徒駁論』第30〜34章におけるアタナシオスの人間論が意味するもの
第2章 なぜ人間は悔い改めによってでは救われないのか
第3章 『アレイオス派駁論』におけるアタナシオスの救済論
第4章 『アントニオスの生涯』におけるアタナシオスの救済論
結論 アタナシオス神学における神論と救済論の関係
著者:安井 聖 著
出版:関東学院大学出版会
発行:2019年03月
判型 A5 210×148
ページ数 328ページ
アタナシオス神学における神論と救済論