日日草のうた

  • 日日草のうた
1.秋のあじさい
2.雪割草
3.花
4.しおん
5.籠とざる
6.日日草
7.春の縁側
8.たんぽぽ
9.はなしょうぶ
10.時を待つ
11.生きているから
12.いのち
13.木の葉
14.野ばら

詩:星野富弘 
曲:岩渕まこと
編曲:西原悟
歌:岩渕まこと・岩渕由美子

「ぺんぺん草のうた」に続く、星野富弘と岩渕まことのコラボ第二弾です。
サウンド的にはペトラストリートの他に、現在活躍中のシンガー達によるクワイヤー、弦楽四重奏、ホーンセクションが加わり、じっくりと楽しめる仕上がりになっています。

歌は岩渕夫婦バージョン。最近人気の由美子がこのCDでは3曲、メインボーカルを歌っています。
その中の「花」はサウンドのイメージが昭和歌謡。確かにそこはかとなくそんな感じがします。

「生きているから」は日本の太鼓のリズムではじまります。
歌詞とメロディーにアレンジが加わって新しい音頭の誕生です。
このアレンジのイメージは次の曲「いのち」まで関連して考えられています。
「いのち」の方は今人気のゴスペルクワイヤー的なサウンドになっていまして、日本の従来の祭りのイメージから、新しい日本の祭りともいえる、ゴスペルへとつながってゆきます。

「春の縁側」という曲が完成してからこんなことがありました。
この詩は春の情景を表現していますが、その中には「おばさんの入れ歯が落ちた」なんてコミカルな言葉も登場します。それに反して曲のほうは「おごそか」というのは言いすぎですが、少々和風の静かなたたずまいです。
星野さんが初めてこの曲を聴いた時にこんなことをおっしゃいました。
「この曲は父の一周忌の頃に作った詩で、父の一周忌という言葉をいれるかどうか最後まで考えた詩なんですよ。できてきた曲を聴いていたらそのことを思い出しました。岩渕さんはそんなことを知らないで作っているのに、曲のイメージがピッタリでミュージシャンの動物的な勘が働いているみたいで驚いた」。

「ぺんぺん草のうた」を制作している時にも「ことばのちから」を感じながら作曲をしましたが、今回の作品にも制作の過程でいろいろなドラマがありました。
そのドラマが聴いてくださる皆様のところまで届くように願っています。

日日草のうた

3,080円(本体2,800円、税280円)

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