現代教義学総説(新版)

  • 現代教義学総説(新版)
伝統的な13の教義学的な主要テーマ(ロキ)を選び、それぞれ、神学史的前提(A)、現代神学における議論(B)、著者の立場(C)の3部に分けて丁寧に解説。

本書は、最新の第6 版(2002 年)に基づく新訳である。新たに「神話の再発見」「物理学と超越」「ニューエイジと包括的現実理解」「人間は自然の独裁者かパートナーか」の補説が加わったほか数多くの削除・加筆が施され、まったく装いを新たにした、21 世紀にふさわしい神学入門書である。

【目次より】
I 神学について  De Theologia
 A 前   提
   補説 スコラ神学とアリストテレス
 B 現代の論争
  1 教義学の実存的(ないし教会的)機能
  2 教義学の再生産的(ないし要約的)機能
  3 教義学の生産的(ないし新理解的)機能
  4 教義学の合理的(ないし学問的)機能
  5 他の神学部門からの教義学の区分
  6 教義学の構成
 C 要   約

II 啓示について  De Revelatione
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 啓示は進展するものか、それとも閉じられたものか?
  2 啓示は「二元的」か、それとも「一元的」か?
  3 啓示は排他的か、包含的か、それとも多元的か?
   補説 原‐啓示とドイツ・キリスト者の神学
   補説 ホロコースト以後の神学
  4 歴史としての啓示?
 C 要   約

III 聖書について  De Scriptura Sacra
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 神の言葉としての聖書?
  2 聖書の統一性?
  3 旧約聖書の権威
  4 ただ‐聖書のみ‐の原理、あるいは聖書・伝承・告白
  5 正典の問題
  6 聖書批評の正当性と限界性
 C 要   約

IV 信仰について  De Fide
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 信仰、信頼か洞察か?
  2 信仰と思考
   補説 神話の再発見
   補説 「物理学と超越」、または「自然科学と信仰」は相容れないのか?
 C 要   約

V 神について  De Deo
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 自然的神認識と神存在の証明と現代の宗教離れ
   補説 ニューエイジと包括的現実理解
  2 神の本質と属性
  3 神の超越性と内在性
  4 三位一体とその新しい表現
  5 無神論
 C 要   約

VI 創造について  De Creatione
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 神と世界
  2 世俗化と世俗主義
  3 創造と保持
  4 創造と悪、ないしは神義論の問題
  5 創造と救済
  6 創造と奇跡
 C 要   約

VII 人間について  De Homine
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 人間の人間性とその神学的価値づけ
  2 人間性の危機
  3 神の似像としての人間
  4 人間とは自然の独裁者か、パートナーか(生態学的な問題について)
 C 要   約

VIII 罪について  De Peccato
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 罪の本質と認識
  2 原罪の問題性
  3 悪と現代人
  4 悪と現代的価値の変化(規範の多元化)
 C 要   約

IX キリストについて  De Christo
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 上からのキリスト論か、下からのキリスト論か
  2 キリストの救いの行為の、〈私たちの外で〉と〈私たちのために〉
  3 十字架と復活
  4 十字架による充足の問題
  5 空虚な墓と復活の問題
  6 イエスの神性と人性(両性論)
  7 現代的人間とキリスト、ないしは外部からのキリスト論
  8 史的イエスの問題
 C 要   約

X 恵みについて   De Gratia
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 「二元的か」それとも「一元的」恵みの理解か?
  2 宇宙的恵みか、あるいは個人的恵みか?
  3 恵みと予定説
  4 恵みと自由〔協働〕
  5 報いと恵み
  6 信仰と行為
  7 義認、法的かそれとも成果的か
8 聖霊の機能(救いの取得におけるキリストと聖霊)
 C 要   約

XI 救いの手段について  De Mediis Salutis
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 御言葉とサクラメント
  2 聖晩餐におけるキリストの現臨
  3 聖晩餐の犠牲としての性格(祭儀神秘主義)
  4 〔成人〕洗礼と小児洗礼
  5 告解と懺悔
 C 要   約

XII 教会について  De Ecclesia
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 真の教会の指標
  2 見える教会と見えざる教会
  3 顕在的教会と潜在的教会
  4 教会と国家(ないし二つの王国)
  5 教会の民主化
  6 教会と諸教派
   補説 職制の問題(教皇制)とマリア論に関してローマ・カトリック教会と全教会的な理解に達する見込みと限界
  7 教会と職制
 C 要   約

XIII 最後の事物について  De Novissimis
 C 前   提
 B 現代の論争
  1 現在的終末論か未来的終末論か?
  2 歴史内在的終末論か、歴史超越的終末論か?(神の国、新しい世界)
   補説 フェミニスト神学
  3 霊魂の不死性か肉体の復活か?
  4 死
  5 現代人と終末
 C 要   約
 新版への訳者あとがき
事項索引
人名索引


H.G. ペールマン 著
蓮見 和男 訳

出版:新教出版社


現代教義学総説(新版)

6,600円(本体6,000円、税600円)

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