「創世記」に学ぶ(上) -21世紀の共生-
旧約聖書の「創世記」はだれにも開かれている。そこには、現代の人や社会がよりよくなるためのヒントが詰まっている。
著者が半世紀以上にわたり「創世記」を読み続けた成果を伝える。
本書は、特定の宗教・教義にかたよっていないのが特長である。
また、聖書原文(聖書協会共同訳『聖書』2018年12月に準拠)を丁寧にあげながら解説を加えているので、原典にいちいちあたらなくても、これ一冊で「創世記」を深く理解できる。
聖書を学びたい人、聖書に関心がある人におすすめの一冊。

第1章 「創世記」のよりよい理解のために(序論)
 1・1 旧約聖書「創世記」の紹介
 1・2 聖書文献学の紹介
 1・3 「創世記」成立の歴史的な背景
 1・4 聖書文献学の発展の背景
 1・5 伝承史的な研究方法
 1・6 まとめ
第2章 天地の創造と人間の創造(創世記1章―2章)
 2・1 祭司資料による創造物語(1章1節―2章4節前半)
 2・2 ヤハウェ資料による創造物語(2章4節後半―25節)
第3章 楽園喪失と最初の殺人(創世記3章―5章)
 3・1 楽園喪失の物語(3章1―24節)
 3・2 カインとアベル 最初の殺人(4章1―16節)
 3・3 カインの系図と文明・文化の起源(4章17―24節)
 3・4 アダムとエバのもう一人の子セトの誕生(4章25―26節)
 3・5 アダムの系図(5章1―32節)
第4章 ノアの洪水(創世記6章―9章)
 4・1 ネフィリム伝説(6章1―4節)
 4・2 ヤハウェ資料による洪水前の状況(6章5―8節)
 4・3 祭司資料による洪水前の状況(6章9―12節)
 4・4 神が洪水を起こすので箱舟を造るようノアに伝える(6章13―22節)
 4・5 洪水が始まる(7章1―24節)
 4・6 洪水が終わる(8章1―12節)
 4・7 ノア、箱舟を出る(8章13―22節)
 4・8 祝福と契約(9章1―17節)
 4・9 ノアと三人の息子たち(9章18―29節)
 4・10 メソポタミア地域の洪水伝説との比較
第5章 民族の分布とバベルの塔(創世記10章―11章26節)
 5・1 民族の分布(10章)
 5・2 バベルの塔(11章1―9節)
 5・3 セムの系図(11章10―26節)
第6章 アブラハム物語(その1)(創世記11章27節―14章)
 6・1 テラの系図(11章27―32節)
 6・2 アブラムの召命と旅立ち(12章1―9節)
 6・3 アブラム、エジプトに下る(12章10―20節)
 6・4 ロトとの別れ(13章1―18節)
 6・5 王たちの戦いとロトの救出(14章1―16節)
 6・6 メルキゼデクの祝福(14章17―24節)
第7章 アブラハム物語(その2)(創世記15章―17章)
 7・1 神がアブラムに与えた約束(15章1―21節)
 7・2 ハガル(16章1―16節)
 7・3 契約と割礼(17章1―27節)
第8章 アブラハム物語(その3)(創世記18章―20章)
 8・1 三人の客によるイサク誕生の予告(18章1―15節)
 8・2 ソドムのための執り成し(18章16―33節)
 8・3 ソドムの滅亡とロト(19章1―29節)
 8・4 ロトの娘たち(19章30―38節)
 8・5 アブラハムとサラのゲラル滞在(20章)
第9章 アブラハム物語(その4)(創世記21章―23章)
 9・1 イサクの誕生(21章1―7節)
 9・2 ハガルとイシュマエル(21章8―21節)
 9・3 アビメレクとの契約(21章22―34節)
 9・4 アブラハム、イサクをささげる(22章1―19節)
 9・5 アブラハムの兄弟ナホルの子孫(22章20―24節)
 9・6 サラの死と埋葬(23章1―20節)
第10章 アブラハム物語(その5)(創世記24章―25章18節)
 10・1 イサクとリベカの結婚(24章)
 10・2 アブラハム物語の締めくくり(25章1―18節)
 10・3 ケトラとの結婚(25章1―6節)
 10・4 アブラハムの死と埋葬(25章7―11節)
 10・5 イシュマエルの子孫(25章12―18節)

推薦のことば
「電子情報通信のすぐれた研究者でありつつ、若き日より聖書に親しみ、聖書に学んでこられた加納貞彦氏が、このたび、創世記の学びを一書にまとめられた。教派や教義にとらわれず、聖書学の成果を生かし、聖書の豊かな思想と現代にも通ずる人生の知恵を平明に読み解いた一冊。」月本昭男氏(上智大学神学部特任教授)

著者:加納 貞彦
早稲田大学名誉教授、英国エジンバラ大学客員教授。1941年生まれ。1958‐59年東京都立戸山高校在学中、アメリカの高校にAFS(American Field Service)留学。1961年東京大学教養学部理科一類入学。在学中、内村鑑三・矢内原忠雄の流れを汲む「柏蔭舎聖書研究会」で聖書を学ぶ。1964年より現在まで国立(くにたち)聖書研究会(無教会)に参加。1967年東京大学工学部電気工学科卒業。日本電信電話公社(のちの日本電信電話株式会社(NTT))入社、武蔵野電気通信研究所に配属。研究分野は交換・信号方式、通信ネットワーク。職場での聖書研究会にNTT退職まで参加。1973-74年英国エセックス大学留学。修士(電気工学)。1978年工学博士(東京大学)。1999年NTT退職。1999-2001年英国エジンバラ大学客員教授として、エジンバラに滞在。2001-2012年早稲田大学大学院国際情報通信研究科およびアジア太平洋研究科教授。在職中、留学生も対象にした日本語と英語のバイリンガル聖書研究会を開く。2012年同大学退職後も同研究会活動を継続(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版:早稲田大学出版部

発行:2020年3月
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